【使用米】新潟県柏崎産五百万石 78%使用
【使用米】新潟県柏崎産越淡麗 22%使用
【アルコール度数】14%(原酒)
【使用酵母】-
【日本酒度】-
【酸度】4.0
【おすすめの召し上がり方】冷やして
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
レグルス (REGULUS)は、しし座でいちばん明るい恒星(=α星)で、21ある1等星のうちの1つ。「(小さな)王」という意味を持つというレグルス。ラテン語のレックス(=王)がその語源といわれています。アラビア語では「カルブ・アル・アサド」(=ライオンの心臓)。ヘラクレスの矢を寄せ付けなかった人食いライオン(=しし座)の心臓。そのしし座の星の並びの心臓部分でひときわ明るく輝くのがこのレグルスなのです。
2016年に初のリリースとなった、新潟県 ・阿部酒造「あべ」の『★(スター)シリーズ』。白麹を使用することによって生成されたクエン酸由来の酸味が日本酒離れした香味を表現。リリース直後から一気に、広く話題になりました。「★シリーズ」になぞらえるなら、「彗星の如く」とも言える出現っぷり。商標の関係によって名称を変えながらも、そのコンセプトを変える事なく、四年目となる「REGULUS Rice Harvest Year 2018」の到着です。生・火入れの両方があるうちの、こちらは火入れを施した生詰バージョン。ファーストヴィンテージから続く特徴的な香味を保ちながらも、ブラッシュアップされた味わいがはっきりと表現されたフォースヴィンテージです。
グラスの中で「REGULUS 生詰 Rice Harvest Year 2018」は、火入れにもかかわらずおびただしい数の炭酸の小さな粒を張り付かせ、口当たりにもたらされるぴちぴちとした若々しさを期待させてくれます。また、淡いイエローに染まった液体はグラスの中でクリスタルのように澄んだ輝きを乱反射させつつ軽やかに揺れ動き、旨みのサラリとした舌触りをありありと思い浮かべさせてくれます。
立ち昇る香りにはメロンシャーベットのような爽やかでありながらもまろやかなニュアンス。ライムを想わせるビターな柑橘果実感も漂い、酸味と旨みの調和した清々しい飲み口を示唆。グラスの中で時間が経過すると、ほのかなカモミールのようなハーブ感とともに甘やかなスパイス感が微かに広がり、爽やかな香りに心地よいアクセントが添えられます。飲み口にもたらされる清々しさ、瑞々しさがありありと思い浮かぶ、火入れによる複雑さがちょい足しされた芳香です。
開栓したての「REGULUS 生詰 Rice Harvest Year 2018」は、滑らかな旨みが柔らかく広がりつつ、微炭酸がぴちぴちと優しく弾ける鮮やかで若々しい口当たり。炭酸が落ち着くとしっとりと滑らかで、しなやかな口当たりへと変容。
円みのある艶やかな旨みがじんわりと甘やかさを滲ませ、優しく煌くような酸が柔らかくバランス。甘やかさを引き立てるように瑞々しく引き締め、同時にクリーミーともいえるマイルドな舌触りを広げます。軽快でありながらもくっきりと縁取られた味わいには鮮明感が引き出され、スマートでありながらも豊かさをお楽しみいただけます。
口の中に広がるのは、あんずのようなしっとりと柔らかな果実フレーバー。さらに、グレープフルーツを想わせるビターな柑橘果実感が清々しさを表現します。
飲み落とした後に沸き立つのは、じんわりとしたまろやかな苦みを伴った優しい口どけ。柔らかく静かに引いていき、涼やかさがもたらされた後口に林檎のような艶やかで甘やかな余韻をたなびかせます。
日本酒「あべ」の火入れのお酒ならではの鮮明感が、しっとり、ほんのりと漂う甘やかさをまろやかな酸味がバランスした味わいをくっきり、はっきりとした飲み口で楽しませてくれる、瑞々しく、チャーミングな味わいが引き出された「あべ REGULUS(レグルス) 生詰 Rice Harvest Year 2018」です。辛口の白ワインをお好きな方や日本酒が得意でないという方にも密かに教えてあげたくなるような心地よい飲み口を、この機会にぜひ、ご体験ください。