【使用米】喜多方産華吹雪 60%精米
【アルコール度数】15%(原酒)
【使用酵母】協会10号+協会18号酵母
【日本酒度】+1
【酸度】1.6
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
福島県で日本酒「笹正宗(ささまさむね)」を醸す笹正宗酒造による火入れ定番商品のご紹介です。麹米に50%精米の五百万石、掛米に55%精米の華吹雪を使用した特別純米酒。「協会1801号酵母」による華やかで甘やかな香味、福島県独自の酵母「うつくしま夢酵母F701」ならではのしっとりとした厚みのあるボディ感がベストマッチ。芳醇、且つ、まろやかな味わいをお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「特別純米 ささまさむね」は、微かに黄色を溶け込ませたシルバーがかったクリスタルの色合い。光沢のある液面が差し込む光を鮮やかに反射する、健全さをありありと伝えてくる外観です。注いだ際に出来た気泡がなかなか消えないのを見るにつけ、残糖分の多さを感じます。
豊かに立ち昇る香りは洋梨のようなまろやかな果実を想わせます。さらには炊き立てのごはんや青草のようなニュアンスも。純米酒ならではのふくよかな香り立ちには、温めて飲んでみたくなるような雰囲気を感じられます。
上品な甘さをはっきりと感じられる柔らかな口当たり。まろやかで艶やかな旨みが、白桃やバナナを想わせるフレーバーを伴って優雅に広がり甘さを相乗。実際にある甘さよりもさらにふくよかさを楽しませてくれます。そんな甘旨をきめ細かな酸がそっと包み込み、ごくごく微かな炭酸と共に優しく引き締めて綺麗にまとまり、しなやかな飲み口を表現。飲み落とした後、口の中に広がっていた豊かな果実感は綺麗に掻き消え、繊細にバニラのような甘い余韻を漂わせます。
隠れキャラ的にごく微細な粒をチクチクと口の中で弾けさせた微かな炭酸の心地よい刺激が、ふくよかな甘さのある味わいを適度にスマートに楽しませてくれた印象の「特別純米 ささまさむね」。グラスから「炊き立てのごはん」ノーズが消えると、溶け込んでいた炭酸も落ち着いて、味わいもやや緩やかに感じられます。一杯のグラスをゆっくり傾けて飲むタイミングによる表情の変化を楽しむのもおすすめです。常温やお燗でもまた違った香味をお楽しみいただけます。ぜひ。