【使用米】会津産福乃香 50%精米
【アルコール度数】15%(原酒)
【使用酵母】協会10号及び18号
【日本酒度】-3
【酸度】1.5
【おすすめの召し上がり方】冷酒~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
福島県で日本酒「ささまさむね」を醸す笹政宗酒造による福島県オリジナルの酒造好適米「福乃香(ふくのか)」を使用した新リリースの日本酒のご紹介です。「福乃香」は、2019年に福島県の奨励品種として採用された新しく誕生した酒造好適米。2017年より「福乃香」を試験的な栽培と醸造が行われ、2020年春のお披露目に先駆け2019年冬に醸造された、一回火入れの純米吟醸酒です。
グラスに注がれた「純米吟醸 福乃香」は、淡いイエローが溶け込んだシルバーの色調を呈します。クリスタルのように澄んだ輝きを滲ませ、緩やかに揺れ動き、酸とエキス分の豊富さを伝えます。液面が艷やかな光沢で覆われている様子に純良なアルコール分の存在が示唆され、豊かさや柔らかさの中に表現される歯切れのよさを期待させます。
グラスから立ち昇る香りには、メロンシャーベットのような柔らかくも爽やかな果実感。また、林檎のコンポートのような甘あやかな果実の香りやバニラを想わせる甘いニュアンスも漂います。日本酒「ささまさむね」らしい、甘やかな味わいを容易く想像できる香り立ちです。
滑らかな旨みの豊かな広がりとじんわりと響き渡るようなきめ細かな酸の調和による瑞々しい飲み口。口の中に広がる味わいには洋梨のようなまろやかな果実フレーバーが伴い、遅れて湧き上がる苦みにコクを引き出されつつ、引き立てられ、鮮明な香味を楽しませてくれます。
飲み落とした後には、苦みによる清々しいキレ。すっきりと洗い流されたような後口に、カモミールを想わせる、苦みを伴った艷やかな果実のような余韻がしっとりとたなびきます。
「福乃香」によって仕込まれたお酒の記念すべきファースト・ヴィンテージとなる「ささまさむね」の純米吟醸酒です。華やかな香りと豊かな旨みの滑らかな舌触りが、日本酒「ささまさむね」ならではの甘やかな飲み口を相乗させつつ、ハイトーンな酸が調和して瑞々しさを引き出した上質の逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。