【使用米】会津産夢の香 70%精米
【アルコール度数】14%(原酒)
【使用酵母】協会10号及び18号
【日本酒度】-6
【酸度】1.6
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
福島県で日本酒「ささまさむね」を醸す笹正宗酒造による季節・数量限定商品のご紹介です。会津産の夢の香を70%精米にて100%使用した火入れのお酒。通常の仕込みを終え、発酵が完了する直前に酵素剤によって糖化した少量の蒸米を投入するという「四段掛け」製法によるお酒。より多くの糖分を醪に加えることで引き出された低め(14%)のアルコール分と甘みによる柔らかな口当たり。酒米「夢の香」らしい苦みによるキレが爽やかに豊かな味わいを楽しませてくれる純米の原酒です。
グラスに注がれた「純米 夢の香」は、淡いイエローシルバーの液体を艶やかな光沢を見せつけながら緩やかに揺れ動きます。液面が反射させる照明の光は鏡面加工されているかと思わされるほどに澄んだ輝きを放ち、溶け込んでいる純良なエキス分とアルコール分を伝えます。
立ち昇る香りには、柔らかとともに爽やかさをほのめかします。しっとりとした求肥のようなもちっとした甘やかなお米感に加え、ほのかなスペアミントを想わせる爽やかさ、微かにシナモンのような甘いスパイス感も漂わせます。しっかりと目の詰まった印象でありながらも、甘やかさをバランスする要素が綺麗に束ねられた味わいを想像させるまとまりのある香り立ちです。
口当たりはやや軽やか。甘さをしっかりと保った滑らかな旨みが柔らかく広がり、きめ細かくまろやかな酸と調和してスマートな飲み口を表現。ココナッツやバニラのようなフレーバーが甘さを相乗させて味わいに膨らみをもたらします。味わいが落ち着くとじわじわと現れるのが、「夢の香」ならではの清々しいビター感。甘フレーバーを抑え込むように台頭し、きりりと引き締めて、清涼感を鮮やかに広げます。
飲み落とした後にはしっとりとした苦みによる緩やかな味わいの収束。豊潤とも言えるビタースウィートな余韻をマイルドにたなびかせ、ゆっくりとそのボリュームを絞って静か幕を引いていきます。
「夢の香」ならではのビタースウィートさと「ささまさむね」らしい豊潤さが調和した、まろやか、且つ、ドライな味わいの純米酒。豊かな旨みが滑らかに広がった後、清々しく、清涼感とともに締めくくる飲み口が心地よい、夏の「ささまさむね」です。この機会にぜひご体験ください。