【ヴィンテージ】 | 2017 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | チリ | 【地方】 | セントラル・ヴァレー |
【地区】 | マイポ・ヴァレー | 【村】 | - |
【品質分類・原産地呼称】 | マイポ・ヴァレー D.O. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | カベルネ・ソーヴィニヨン 100% | ||
【醸造・熟成】 | 熟成:50%:フレンチオーク樽、50%:ステンレスタンク | ||
【アルコール度数】 | 14% | 【色】 | 赤 |
【種類】 | 赤ワイン | 【味わい】 | 辛口・フルボディ |
チリ共和国最大のワイン産地「セントラル・ヴァレー」の中で最古にして最大のワイン生産地域「マイポ・ヴァレー」で、有機農法によって栽培されたブドウ品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」を100%使用して醸された、辛口・フルボディの赤ワインのご紹介です。
オドフェルでは、7つのカテゴリーにワインを分類し、それぞれ、特徴を際立たせてワイン造りを行っています。オーナーの名を冠した「オドフェル(ODFJELL)」を筆頭に、所有するぶどう園や、ブドウ品種のブレンドごとに銘柄を使い分け、ワインを生み出しているのですが、そのうち日本に輸入されているのはベースラインの「アルマドール(Almador)」と、単一のブドウ品種による、今回ご紹介の「オルサダ(Orsada)」のふたカテゴリーのみとなっています。
そんな「オドフェル・ワイナリー」による「オルサダ」の「カベルネ・ソーヴィニヨン」が今回ご紹介のワインとなります。
人工的なものを最小限に抑えて栽培された「カベルネ・ソーヴィニヨン」を、天然酵母でアルコール発酵。フレンチオークの新樽と使用済みの樽とを絶妙に使い分け熟成、さらにその樽で得た香味をバランスよく組み合わせ生み出した、造り手「オドフェル」の伝統的なスタイルをありありと表現したワイン、それが「オルサダ」です。
グラスに注がれた「オルサダ カベルネ・ソーヴィニヨン 2017」は、ブラックを溶け込ませたガーネットの深い色調を呈し、若々しさを伝えます。また、艶やかな液面を緩やかに揺らし、溶け込んだその密度の高い、純良なエキス分をほのめかします。味わいにもたらされるであろう豊かさを容易く想像できる外観です。
グラスから立ち昇るのは、まさに「カベルネ・ソーヴィニヨン」の粋。青々とした植物的なニュアンスと黒く小粒の木の実が思い浮かびます。カシスやプルーンのような果実感に加え、グリーンオリーブ、緑色の紫蘇の葉のような香りを豊かに放ちます。生気に満ちた果実感たっぷりの「カベルネ」であり、若々しさ満点の「ソーヴィニヨン」といった印象の、爽やかさと濃厚な果実味を想像させる、豊かで心地よい香り立ちです。
口当たりはまろやか。濃密な果実味はとろみを感じさせるほどで、同時にほんのりと甘やかさを滲ませます。さらに、柔らかくきめ細かな酸味がその果実味を引き立てるように優しく煌き、ほどよい重みを感じさせながらも鮮やかに、その味わいを際立たせます。口の中に広がるのは、心地よい刺激を広げるブルーベリーのような柔らかな甘酸っぱさと、口どけの良いココアパウダーをまぶしたチョコレートのようなビタースウィートなフレーバー。香ばしさの中から滲む、甘やかな味付けがよりコクを増すような雰囲気を纏った渋味成分もふくよかに漂います。
飲み落とすと、柔らかな渋味成分と甘酸っぱい果実感が静かにそのボリュームを絞り、優しい口どけを展開。爽やかに波が引いていったかのような後口に、スミレの花のような芳しい余韻が繊細にたなびき、柔らかく、長く残り続けます。
チリの「カベルネ」の、ちょっと甘い感じのする、まろやかで濃厚なイメージはそのままに、骨格を太く、肉付きもよく、それでいて高位置でバランスを整えている印象の「オルサダ カベルネ・ソーヴィニヨン 2017」。赤ワインを日頃から飲みつけている方には迷わずおすすめできる逸品です。また、赤ワインを飲み始めた方の次のステップの確かな1本としてお役に立てること請け合いの心地よい香味に溢れた「チリ・カベ」です。
コルクを抜いたばかりの、注ぎたてのひと口めは、いくぶん香味が軽やかに感じられるものの、時間の経過や、口が「オルサダ」に染められていくに従い、グラスを重ねるごとにその香味は濃密さを増し、それに伴いくっきりと、鮮明さも引き出されていきます。しっかりとしたひと口の満足感を与えながらも、余韻が爽やかで、ボトル1本を空にするのも容易なほど(お酒は節度を保って楽しく適量を)。また、食事をしながら楽しめば「オルサダ」は、食卓により彩りを添えてくれる印象があります。あらゆるシーンで存在感を示しながらも、嫌味のない香味を楽しませてくれる「オドフェル オルサダ カベルネ・ソーヴィニヨン 2017」です。この機会にぜひ、ご体験ください。