【ヴィンテージ】 | 2018年 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | イタリア | 【地方】 | ウンブリア州 |
【地区】 | オルヴィエート | 【市区町村】 | バスキ |
【品質分類・原産地呼称】 | オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ D.O.C. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | グレケット 70%、プロカニコ(トレッビアーノ・トスカーノ)30% | ||
【醸造・熟成】 | ステンレス・タンク | ||
【アルコール度数】 | 12% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
イタリア・ウンブリア州の造り手「バルベラーニ」による、ウンブリア州を代表する白ワイン「オルヴィエート」のご紹介です。
造り手「バルベラー二」が所有するブドウ畑は、オルヴィエートの中心街から10kmほど西の「コルバーラ湖」の南の丘の上に位置しています。ここは、ラベルに「Classico(クラッシコ)」と表記することが許される土地であり、オルヴィエートで最も古くからある、最も由緒あるブドウの生産地なんだそうです。さらに、通常の「オルヴィエート D.O.C.」が定めるアルコール分(11.5%)よりも0.5%高い数値が求められる「Superiore(スペリオーレ)」の規定をもクリア。他の追随を許さない品質の高さを誇る辛口の白ワイン「オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ D.O.C. セッコ」「カスタニョーロ 2018」です。
さらに、バックラベル下部に3つのアイコンが見えます。「ユーロリーフ」「CCPB」「VEGANO(=VEGAN=ヴィーガン)」と3つの認証機関の基準をクリアしています。『ブドウ畑で化学製品を一切使用せず、完全に自然な手順を実行する(資料より抜粋)』造り手「バルベラーニ」は、土壌を豊かにし、栽培されるブドウの生命力を高めることで酸化防止剤である亜硫酸塩の使用を基準の半分以下に削減。ブドウの芽や茎のほか、ブドウ畑で育つすべての植生も土壌に戻し、再利用しています。また「バルベラーニ」では、肥料はすべて有機性であり植物性のもの。ヴィーガンにも対応しています。
そんな「カスタニョーロ 2018」が注がれたグラスは、淡いイエローゴールドの色調を呈します。ボウルの深い部分から湧き上がるように明るく澄んだ輝きがもたらされ、酸の豊富さを伝え、光沢のある液面が純良なアルコール分の存在を示唆。緩やかに揺れ動く液体からはエキス分の豊かさを見て取ることができます。また、ナチュラルに仕込まれ、ボトルに詰められたワインならではに、炭酸のごく小さな粒がグラスの内側に張り付いています。口当たりにもたらされる微炭酸による爽やかさや、果実味と溶け合った瑞々しさを期待させる眺めです。
グラスから立ち昇るの香りは、クリーン、且つ、フレッシュ。白桃を想わせる瑞々しいイメージの果実感や、ジャスミンを想わせる優しく甘い雰囲気のあるフローラル・ノート、若々しさを物語る若草のようなグリーン・ノートに加え、白胡椒を思い浮かべるようなスパイス感もほのかに漂います。「Secco(=セッコ=辛口)」な味わいに伴って広がる芳醇なフレーバーを想像させる、豊かな香り立ちです。
口当たりは「Secco(=セッコ=辛口)」から想像するより柔らかく、まろやか。微炭酸のごく小さな粒によって微弱な電流のような心地よい刺激があり、同時に解け、舌に染み込んでいく、フレッシュさを伴った優しい感触があります。繊細な果実味が豊かに広がり、きめ細かく滑らかな酸味がそれを包み込み、瑞々しさを引き出しつつ、綺麗に束ね、端整な飲み口を表現。口の中に広がるのは蜜たっぷりの林檎のような艷やかな果実フレーバーと、レモングラスを想わせる清々しいハーブ感。また、ミネラル分からと思われるやや硬質な舌触りがビター感を内包してもたらされ、甘やかさを回避。引き締まったドライな味わいを楽しませてくれます。
飲み落とすと、グレープフルーツのような、酸味と苦みの噛み合ったはっきりとした柑橘果実感の後味。スペアミントのような柔らかな清涼感が漂う後口に、ラムネ菓子のような余韻が繊細にたなびきます。
ナチュラルな雰囲気を纏ったピュアな果実味と、マイルドな酸味の調和が流麗に瑞々しさを広げる「オルヴィエート」。口に含んだ瞬間から飲み込むまで、どこにも引っかかるような感触のない、磨き抜かれた飲み口と、そこに的確に、鮮明に引き出された芳醇な香味を楽しませてくれる「カスタニョーロ 2018」です。この機会にぜひ、ご体験ください。