【ヴィンテージ】 | 2018年 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | イタリア | 【地方】 | バジリカータ州 |
【地区】 | ポテンツァ | 【市区町村】 | ラポッラ、バリーレ |
【品質分類・原産地呼称】 | バジリカータ I.G.T. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | マルヴァジア・ビアンカ・ディ・バジリカータ 80%、フィアーノ 20% | ||
【醸造・熟成】 | ステンレス・タンク | ||
【アルコール度数】 | 12% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
イタリア・バジリカータ州の造り手「テヌーテ・ダウリア」による、微発泡性の辛口白ワイン「クエルチア・ディ・アニバーレ」のご紹介です。輸入元「アズマコーポレーション」からいただいた資料によると、このワイン、自家用として飲まれていたものを特別に分けてもらうことができたというもので、ワイナリーのホームページでも販売をしてないというレアなワインです。
カンパーニア州との州境から5kmほど東の街、ラポッラに位置するワイナリーです。「テヌーテ・ダウリア」の所有する、このワインのの原料となったブドウの畑は、ヴルトゥーレ山の東斜面、標高400~500mに位置しています。ヴルトゥーレ山の噴火によってもたらされた火山性土壌のブドウ畑は、カルシウムや鉄分を多く含む、ぱりっとした飲み口のワインを生み出します。
そんな「クエルチア・ディ・アニバーレ」は、グラスの中で、微かにグリーンがかった淡いイエローの色調を呈し、その若々しさを見せつけます。注いですぐの液体にはきめ細かな炭酸によるごく小さな泡の粒が舞い、微炭酸によるフレッシュな口当たりを期待させます。キラキラと瞬くような液体は、酸やミネラル分の豊富さをありありと伝え、また、艷やかな光沢で覆われた液面は純良なアルコール分やピュアなエキス分の存在を示唆します。澄み切った液体は健全さを誇り、クリアな中に鮮やかに広がる果実味が思い浮かびます。
グラスから豊かに立ち昇るのは、マルヴァジアとフィアーノのワインならではのパウダリーとも言いたくなるような芳しい香り。ジャスミンのようなフローラルの中に、白桃のような瑞々しい果実感や、青林檎のような若々しいアロマを嗅ぎ取ることができます。花の蜜のような甘い香りが心地よく、味わいに伴って広がる豊かなフレーバーを容易く想像できる、はっきりとした、強い香り立ちです。
口当たりには心地よい微弱な電流が流れるかのような、微炭酸による心地よい刺激による爽快感。果実味は軽快で、瑞々しい酸味を溶け込ませ、フレッシュ極まりない飲み口を表現。ほんのりと滲む甘やかさが、豊かに広がる華やかなフレーバーに相乗され、甘さを錯覚するほどのアロマティックさを楽しませてくれます。口の中に広がるのは、グレープフルーツを想わせる清々しい艶やかな果実感。さらに、ビールのホップのような青い風味と苦みが清々しく広がり、味わいを鮮明に際立たせます。
飲み落とした後には、酸味がトーンを上げて残響をこだまさせ、ゆっくりとそのボリュームを絞り、静かな口溶けを展開。爽やかさが引き出された後口に花の蜜のような柔らかく清楚な甘い余韻を繊細にたなびかせます。
スプレーボトルに入れて香水としても使えそうなくらいにアロマティックな「クエルチア・ディ・アニバーレ」。華やかな香りと瑞々しい香味にドライさが引き出され、爽やかを存分にお楽しみいただける、バジリカータ州からの辛口・白ワインです。この機会にぜひ、ご体験ください。