【ヴィンテージ】 | NV | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | イタリア | 【地方】 | ピエモンテ州 |
【地区】 | - | 【村】 | - |
【品質分類・原産地呼称】 | ヴィーノ | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | カベルネ・ソーヴィニヨン 50%、ブラケット 30%、バルベーラ 20% | ||
【醸造・熟成】 | 熟成:30% オーク古樽 6ヶ月 70%:ステンレスタンク 6ヶ月 | ||
【アルコール度数】 | 13.5% | 【色】 | 赤 |
【種類】 | 赤ワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
イタリア、ピエモンテ州の造り手「ソシエタ・アグリコーラ・B8(ボット)」によるミディアムボディの赤ワイン「コンヴェント・カプチーニ ヴィーノ・ロッソ」のご紹介です。
「ソシエタ・アグリコーラ・B8(ボット)」がワイン造りを始めたのは1994年。四代目であるピエール・ルイージが街の修道院にあった醸造施設を使用して、家庭用だけでなく世界へ向け、自らが収穫したブドウをワインへと変えたのが「ボット・ワイナリー」の始まりでした。現在では2017年に新設された醸造施設でのワイン造りとなっていますが、修道院でワイナリーとしての歴史をスタートさせたことを示すため、生み出されるワインのラベルにはすべて「Convento Cappuccini(=カプチーニ修道院)」の文字が記されています。
現在は五代目のピエール・ルイージの息子である「アンドレア」と「ステファノ」に経営が受け継がれ、代々受け継がれた伝統を大切にしながら、栽培農家としての経験や知恵を最大限に活かした「ブドウの特徴をそのまま表現したワイン造り」に取り組んでいます。
栽培されるのは、黒ブドウに「ブラケット」や「バルベーラ」「アルバロッサ」「カベルネ」、白ブドウには「モスカート」とこの土地ならではの品種を揃え、生み出されるワインもD.O.C.やD.O.C.G.のワインのみで構成され8アイテムをラインナップ。
そのうちで日本に輸入されているのは「アックイ」と「バルベーラ・ダスティ」のふたつのD.O.C.G.と、今回こちらのページでご紹介させていただくスタンダード・アイテムの「ヴィーノ・ロッソ」のみです。
「ブラケット」から引き出された香り高さと「カベルネ」による豊かな果実味、「バルベーラ」らしいスパイシーさが調和した香味を楽しませてくれる逸品です。
そんな「コンヴェント・カプチーニ ヴィーノ・ロッソ」が注がれたグラスは、いまだ保った若さを表現するかのように紫をほのめかしつつ、やや濃いめのガーネットの色調を呈します。ビロードのような滑らかさを想起する柔らかな光沢を見て取れる液面とその奥から浮かび上がる宝石のように澄んだ輝きに、純良なアルコール分と豊富な酸の存在が伝えられます。ブレンドされた三つのブドウ品種それぞれの特徴を的確にバランスさせた、深みや奥行きを備えた香味を期待させる外観です。
グラスから立ち昇るのは、バラの花を想わせる、むせ返るほどに強烈なフローラル感。西洋すもものような赤く甘酸っぱい果実感や、黒オリーブや赤紫蘇のような香ばしく酸を感じさせるニュアンス。さらに土っぽさや甘やかなスパイスもほのかに感じられる複雑で豊かさを感じられる香り立ちです。
さらりとした軽快な口当たり。ほどよい凝縮感のある果実味は滑らかで、同時にほのかに甘やかさを漂わせます。さらに、イキイキとした酸味が沸き立ち、果実味に瑞々しさをもたらしつつ、飲み口に爽やかさを表現。口の中に広がるのは、スミレの花を想わせるヴァイオレットフィズ的フレーバー。渋味成分のほのかな甘い味付けと香ばしさが、コーヒー豆のようなニュアンスをほのめかしつつ、味わいに僅かなコクを楽しませてくれます。
飲み落とすと、ビター感が後を引き継ぎ、清々しさを表現。すっきりと洗い流されたような後口に微かな甘さが漂い、消え残るビター感と溶け合って、カフェ・モカを想わせる余韻を柔らかく、長く、漂わせます。
ブラケットが香り高さを引き出し、カベルネが豊かな果実味を表現。さらにバルベーラが、下支えするように香味にスパイシー差のアクセントを加え、飲み口に適切な締りをもたらす、バランスに優れ、素晴らしいまとまりを表現するピエモンテ州からの赤ワインの逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。