【ヴィンテージ】 | 2018 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | アルゼンチン | 【地方】 | メンドーサ |
【地区】 | ルハン・デ・クージョ | 【村】 | ウガルテチェ |
【品質分類・原産地呼称】 | メンドーサ D.O. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | カベルネ・ソーヴィニヨン 60%、マルベック 20%、ボナルダ 10% | ||
【醸造・熟成】 | スモークしたフレンチオーク樽 12ヶ月(1~3年使用) | ||
【アルコール度数】 | 14% | 【色】 | 赤 |
【種類】 | 赤ワイン | 【味わい】 | 辛口・フルボディ |
アルゼンチンの主要なブドウ栽培地「メンドーサ」のワイナリー「ドニャ・パウラ」によるフルボディの赤ワイン「スモークト レッド・ブレンド」のご紹介です。
「ドニャ・パウラ」は、1997年に設立された比較的新しいワイナリーで、ワインに使用するブドウのすべてを自社所有のブドウ畑で栽培しています。そのブドウ畑は4つ、いすれもメンドーサにあり、合計で703ヘクタール。それぞれの土壌・気候を的確に、明確に表現するため細部への細心の注意を怠ることなく栽培され、収穫されたブドウは、彼らがワインにもたらすスタイリッシュなスタイルと高い品質をコミットします。
この「スモークト レッド・ブレンド」に使用されるブドウは「ドニャ・パウラ」の主要なブドウ畑「フィンカエルアルト」で栽培されます。435ヘクタールの広さの土地に複数の黒ブドウ品種が植えられており、そのうちの80%は1969年に植えられたものがそのまま残っているそうです。海抜1050メートルに位置する「フィンカエルアルト」のある地域は、年間降雨量が200mmと少なく、さらにアンデス山脈からの乾いた風が吹き下ろし、ブドウ樹に病虫害を寄せ付けず、より自然に近い形での減農薬栽培を実践することができます。
そんな「スモークト レッド・ブレンド」が注がれたグラスは、その大部分を黒で埋め尽くし、わずかに見える狭い縁に紫がかったルビーの色調を呈します。縁までよく詰まった色付きと黒い色合いには、若々しさがありありと表現され、ビロードのような滑らかな光沢のある液面は純良なアルコール分の存在と酸の豊富さが示唆されます。緩やかに揺れ動く液体の様子にエキス分の密度の高さを感じさせます。実際に手にしたグラスに通常とは違う重みを感じるような錯覚に捉われる、高密度感溢れる外観です。
グラスから豊かに立ち昇るのは、西洋すもものジャムのような甘酸っぱい果実感やスミレの花を想わせる柔らかなフローラル感。樽熟成によって纏ったクローヴのような甘く爽やかなニュアンスが果実感と調和。ほのかなスモーキーさと相まってビターチョコレートのような香りを漂わせます。溢れるような強い香り立ちには複雑さがあり、同時にほどよいまとまりも表現。熟成樽のスモークしたニュアンスは前面や全面に出過ぎることなく、それでいて「スモークト」のネーミングを成立させられる強さで湧き立ち、香りの層に厚みを加えている印象です。飲み口にもたらされるフレーバーの芳醇さや複雑さを想像できる芳香です。
滑らかな口当たり。艷やかな果実味の凝縮感が甘さを錯覚させ、柔らかく煌く酸味がその甘やかさを引き立て、飲み口に瑞々しさを表現。口の中に広がるのは、ブラックベリーを想わせる甘酸っぱい果実フレーバーとバニラを想わせる樽熟成による甘いニュアンス。ほのかなスモーキーさを感じさせる渋味成分にも甘やかな味付けがあり、まろやかさが柔らかな引き締めとともに味わいに加えられ、たっぷりとした果実感にふくよかな肉付けが施されたボリューム豊かな味わいを楽しませてくれます。
飲み落とした後に引き出されるのは、きりりと引き締まった酸味の強い瞬き。消え残る甘やかさがしっとりとした感触を引き出し、後口にまさに「スモークト」な、燻した木のようなスモーキーな余韻を漂わせます。
カベルネ・ソーヴィニヨンのスタイリッシュな力強さと、野趣的な力強さを感じさせるマルベックが調和し、さらに「スモークト」な樽熟成によってまとまりが表現されたアルゼンチンのフルボディ。甘さを感じさせながらも締めるところをきっちりと締め、飲みごたえのある果実味を爽やかに楽しませてくれる「レッド・ブレンド」の逸品「スモークト」です。この機会にぜひご体験ください。