パティシエから転身し、ネゴシアンとしてのスタートを切ったのは1989年。ブルゴーニュの著名な生産者らに師事し、学んだ伝統的なワイン造りを基礎としつつ、独自の醸造技術を確立、実践。たゆまぬ努力と流行に左右されない一貫したその姿勢から多くの高品質なワインが生み出され、現在ではブルゴーニュを代表する地位を確立しています。
そのこだわりは、50年以上を基準としたヴィエイユ・ヴィーニュの使用、「マジック・カスク」と呼ばれる自作の樽による熟成、最小限のSO2使用、ノンフィルターなど、「ブルゴーニュの土やブドウは”テクニック”や”職人”を必要としていない。(ワインに生まれ変わるために)手を貸してくれる”人”を必要としているのだ」というワイン醸造哲学の基、近代的な技術に頼らない自然で伝統的な醸造法を採用しています。
【ヴィンテージ】 | 2016 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | フランス | 【地方】 | ブルゴーニュ |
【地区】 | オート・コート・ド・ニュイ | 【村】 | マルサネ |
【品質分類・原産地呼称】 | ブルゴーニュ A.O.C. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | シャルドネ 100% | ||
【醸造・熟成】 | 50%:フレンチオーク樽(シュール・リ) 50%:ステンレスタンク | ||
【アルコール度数】 | 13% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口・フルボディ |
フランス、ブルゴーニュの造り手「ドミニク・ローラン」による、白ワイン「ブルゴーニュ A.O.C. シャルドネ」のご紹介です。
こちらは、ネゴシアンとしての「ドミニク・ローラン」からの、栽培農家から購入したブドウによるワイン。マルサネ村とオート・コート・ド・ニュイ地区のブドウのみを厳選し、買い付け。上質なブドウならではの凝縮したエキスを「ドミニク・ローラン」の手法に則り、豊かさとともに洗練を引き出した辛口・白ワインの逸品です。
そんな「ブルゴーニュ A.O.C. シャルドネ」が注がれたグラスは、淡いゴールドの色調を呈し、溶け込んでいるエキス分の豊かさをありありと伝えます。液面を艷やかな光沢で覆い、そこに虹色を伴ったシルバーの筋を鮮やかに走らせ、純良なアルコール分の存在を示唆。その奥から湧き上がる眩いほどの輝きに豊富な酸がほのめかされ、豊かな果実味と溌剌とした酸の調和した飲み口を期待させます。
グラスから立ち昇るのは、蜜をたっぷりと携えた林檎を想わせる艷やかな果実感。さらに、スペアミントを想わせる柔らかな清涼感やレモングラスのような清々しいハーブ感。また、ミネラルや樽熟成によるものと思われるソルティ、且つ、ナッティ、さらにトースティなニュアンスも漂います。若々しいシャルドネの張りのあるフレッシュな味わいを想起させる、爽やかさを際立たせた香り立ちです。
口に含んだ瞬間からミネラルを感じられる「パリッ」とした口当たり。しっとり、ふくよかな果実味にきめ細かくも豊富な酸味が鮮明感を与え、同時に瑞々しい飲み口を表現。口の中に広がるのは、レモンのような柑橘果実感と和梨を想わせる果実フレーバー。まろやかな質感ながらも溶け込んでいる香味が爽やかさを引き出し、リッチさとともにエレガンスを楽しませてくれます。
飲み落とすと喉を滑り落ちていく液体から鋭い酸味が口中へと閃き、フレッシュな後味を展開。涼やかさが引き出された後口にライムのようなグリーンなイメージのビターな柑橘系の果実を想わせる余韻を清々しく、長く、たなびかせます。
ひと口含んですぐにそれと分かる、教科書どおり的な「シャルドネ」感。ボリュームのある味わいを適切に引き締める酸味の存在感。樽熟成感は控えめに、まろやかな果実味に寄り添い、若々しい果実フレーバーやミネラル分とともにビター感によるほどよい締まりを表現。ピュアな味わいにエレガントさが表現された「ドミニク・ローラン」による「ブルゴーニュ・ブラン」の逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。