【ヴィンテージ】 | 2017 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | フランス | 【地方】 | ルーション |
【地区】 | - | 【村】 | - |
【品質分類・原産地呼称】 | コート・デュ・ルーション A.O.P. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | グルナッシュ・ブラン&グルナッシュ・グリ 80%、ルーサンヌ 20% | ||
【醸造・熟成】 | 熟成:30% – フレンチオーク新樽 4ヶ月 | ||
【アルコール度数】 | 13.5% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口 |
南フランス・ルーション地方からのコート・デュ・ルーションA.O.P.の白ワイン「ドメーヌ・ラファージュ サントネール 2017」のご紹介です。
ワイン名の「Centenaire(サントネール)」は、「100年」を意味するフランス語。このワインに使用されているブランとグリ、それぞれのグルナッシュが栽培されているブドウ畑に100年以上前に植えられたブドウ樹が多くあることから付けられた名前です。豊富なエキス分がもたらした複雑さや力強さに、樹齢の若いルーサンヌからのフレッシュさや香り高さが調和した、リッチなニュアンスをエレガントに楽しませてくれる逸品です。
ブドウの使用比率としては、グルナッシュ・ブランとグルナッシュ・グリを合わせて80%。ルーサンヌを20%使用して仕込まれたミディアムボディのワインです。
グラスに注がれた「サントネール 2017」は、微かにグレーがかった淡いイエローの色調を呈します。艷やかな光沢で覆われた液面に虹色を伴ったシルバーの筋を走らせ、純良なアルコール分と豊かなエキス分の存在を伝えます。輝きにあふれる明るい液体は若々しさを見せつけ、酸の豊富さを示唆します。フレッシュさと南フランスのワインらしいふくよかさが調和した飲み口を期待させる外観です。
グラスから豊かに立ち昇るのは、ジャスミンのような清楚な甘いフローラル感に加え、グレープフルーツを想わせる清々しい苦みが思い浮かぶ柑橘系の果実感。また、微かなペパーミントのような清涼感や「グリ」からの滑らかなオイル感、さらには樽熟成による甘く香ばしいキャラメルのようなニュアンスも嗅ぎ取ることができます。香り立ちはやや控えめながらも、それぞれの香りの要素がイキイキとした雰囲気を表現。素直にするりと鼻腔に滑り込んで、ふわりと広がる、心地よい響きがもたらされるような芳香です。
しっとりとして舌に染み込んでいくような、きめ細かな旨みの柔らかな口当たり。密度の高さはあるものの、酸味とのバランスによって軽快さが引き出され、同時に瑞々しい飲み口を表現。さらに、まろやかな苦みがじんわりと広がり、引き締め、引き立てて、くっきりと鮮明な味わいを際立たせます。口の中に広がるのは、透明感の中に清々しさを閃かせる、歯が軋むような錯覚に陥るほどのレモンのような苦酸っぱい柑橘果実フレーバー。ほのかにクリーム・ブリュレのような甘香ばしい風味も漂い、刺々しさを回避。まろやかな印象で、溌剌とした香味を楽しませてくれます。
飲み落とすと、苦みと酸味がじんわりとこだまする清々しい後味。心地よい残響が続く後口に、青林檎を想わせるフレッシュさと、艶やかさをもった果実のような余韻が繊細にたなびきます。
豊かな果実味のボリュームやパワフルな味わいをひけらかすようなワインかと思いきや、それらを包括して調和させた末に引き出されたスマートなバランス感を心地よく楽しませてくれる「サントネール 2017」。白&グレーのグルナッシュの独特なまろやかな香味が若いルーサンヌの羽根のような軽やかさとマッチ。一部に施された樽熟成のニュアンスがさくっとした感触を纏わせながらも、しっとりと落ち着いた質感を保ち、エレガンスを表現する「コート・デュ・ルーション」の逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。