【ヴィンテージ】 | 2016 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | アメリカ | 【地方】 | カリフォルニア州 |
【地区】 | ノース・コースト地区 | 【村】 | ソノマ郡、レイク郡、ナパ郡 |
【品質分類・原産地呼称】 | - | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | カベルネ・ソーヴィニヨン 88%、メルロー 12% | ||
【醸造・熟成】 | フレンチオーク樽・アメリカンオーク樽 8~10ヶ月熟成 | ||
【アルコール度数】 | 13.9%(13.5%表記) | 【色】 | 赤 |
【種類】 | 赤ワイン | 【タイプ】 | 辛口・ミディアムボディ |
アメリカ・カリフォルニア州のノース・コーストの3つの生産地域から収穫されたブドウによるワイン「メナージュ・ア・トロワ」のご紹介です。「メナージュ・ア・トロワ」は「三人婚」を意味するフランス語。それになぞらえて3つの地域や3つのブドウ品種など、単一でない、ブレンドによる造りが表現されたワインとして、アメリカでブレンドのワインが流行する以前から「メナージュ・ア・トロワ」は人気を博してきました。
そんな「メナージュ・ア・トロワ」の「カベルネ・ソーヴィニヨン」を主体に造られた赤ワインです。高級ワイン生産地区としてよく知られたノース・コーストの「ソノマ郡」「レイク郡」「ナパ郡」という3つの産地からの「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」のブレンドによる辛口・ミディアムボディ。豊かな果実味と柔らかな酸味、滑らかな渋味成分が溶け合った、心地よい味わいをお楽しみいただけるワインです。
グラスの中の「メナージュ・ア・トロワ カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」は、紫を溶け込ませたガーネットの若々しい色調を呈します。液面を光沢で覆い、フレッシュさや健全さを誇示。また、真上から覗き込んだ液体はグラスの底をわずかに見透かすことができるくらいの、カベルネ・ワインとしては優しい色付き。さらに、グラスのボウル部分の液体の奥に輝きが滲むのを見て取ることができます。そんな美しい外観に、艶やかな舌触りの果実味や良質の酸味、アルコール分が溶け込んでいることをありありと想像することができます。
豊かに立ち昇る香りからは、プルーンやさくらんぼのジャムのようなしっとりとした濃縮果実感がメルローっぽさを漂わせ、その背後で爽やかなハーブを想わせるグリーンなニュアンスがカベルネ・ソーヴィニヨンの存在をほのめかします。また、樽熟成によるものと思われるミルクチョコレートやほろ苦いスパイスのような香りも嗅ぎ取ることができます。ブレンドによる複雑さがオーク樽のニュアンスに相乗され、厚みが加わり、芳醇なまま適切にまとめ上げられている印象の香り立ちです。
口当たりはしっとりとして柔らかく、まろやか。きめ細かな旨みが隙間なく詰め込まれているような緻密な質感の果実味からの甘やかさが柔らかな酸味に引き立てられるようにしてバランス。じんわりと広がる味わいが際立てられ、瑞々しい果実感のある飲み口が鮮明に表現されます。口の中に広がるのは、ラズベリーのジャムのような甘酸っぱい果実感とカフェ・モカのようなまろやかさ、ほろ苦みが調和したフレーバー。
飲み落とした後には微かな甘くスパイシーな後味と、その後をスムーズに引き継ぐような優しい口どけ。静かに波が引いていった後口に、スミレの花を想わせる風味が繊細にたなびき、心地よい余韻を楽しませてくれます。
「カリフォルニアのカベルネのワイン」というだけで勝手につくり上げていた「フルボディ」のイメージが飲むほどに覆されていくような、ほどよいエレガンスが表現される「メナージュ・ア・トロワ カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」。密度の高い果実味と、豊富でありながらも柔らかな感触の酸味、甘い味付きの渋味成分が、しっかりとした香味の構成を引き出して、実際より厚みのある味わいを感じさせつつ、緩やかな広がりを展開しながらもしっかりとした飲み応えを楽しませてくれる、ミディアムボディ・辛口のワインです。この機会にぜひ、ご体験ください。