【ヴィンテージ】 | 2018 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | スイス | 【地方】 | ヴォー州 |
【地区】 | ラ・コート | 【村】 | モルジュ |
【品質分類・原産地呼称】 | ヴァン・ド・ペイ | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | シャスラ 100% | ||
【醸造・熟成】 | ステンレスタンク | ||
【アルコール度数】 | 12.7% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
スイス、ラ・コート地域のワイナリー「ウヴァヴァン-カーヴ・ド・ラ・コート協同組合」による辛口の白ワインのご紹介です。生産量の65%を「シャスラ」が占めるスイス第2の産地・ヴォー州のラ・コート地区、モルジュの町からの「シャスラ」が100%使用されています。
ワイナリー「ウヴァヴァン-カーヴ・ド・ラ・コート協同組合」の歴史は、1929年にモルジュの町とその周辺地域の85人のワイン生産者が集まり「カーヴ・デ・ヴィティカルチャー・ド・モルジュ」を設立するところから始まります。1941年にはギリーとニヨンの町から、さらに1947年にはサン・プレクスの町からもワイナリーが加わり、その範囲はラ・コート地区を広くカバーする形となりました。現在では415ヘクタールものブドウ畑と400を超えるワイナリーをまとめ上げる協同組合として、ヨーロッパ諸国をはじめ、多くの国へと輸出しています。
そんな「ウヴァヴァン-カーヴ・ド・ラ・コート協同組合」による「ヴァン・スイス シャスラ 2018」が注がれたグラスは、微かにグリーンを溶け込ませた淡いイエローの色調を呈します。美しく澄み、輝きに溢れる液体は、豊富な酸とミネラル分を携えていることをありありと伝え、艷やかな光沢で覆われた液面は、純良なエキス分とアルコール分が溶け込んでいることを示唆します。また、グラスの内側におびただしい数の炭酸の泡の小さな粒を張り付かせます。グラスの中で軽やかに揺れ動く様子とともに、軽快、且つ爽快な口当たりが想像され、スイス・シャスラらしい引き締まった飲み口を期待させられます。
グラスから豊かに立ち昇るのは、フレッシュな果実が思い浮かぶ、瑞々しいアロマ。ライムや青林檎、白桃を想わせる果実感に加え、青草のような若々しい、ほのかなグリーン・ノート。ミネラルを予感させるチョークの粉のようなニュアンスも漂います。ひと嗅ぎすればたちまちクールダウンが叶う、ほのかな甘いニュアンスを含んだ清々しく優しく、涼やかな香り立ち。
口当たりは滑らか。透き通るような果実味が舌に染み込んでいくかのような柔らかな質感を伝え、微炭酸のごく小さな泡の粒が解けるように優しく弾け、きめ細かな酸味とともに果実味に瑞々しく調和。ほんのりと滲む甘やかさに爽快感を加えて、爽やかに、イキイキとした飲み口を引き出します。口の中に広がるのは、グレープフルーツを想わせる柑橘果実フレーバー。ミネラルによるドライなイメージの苦みが清々しく引き締め、清涼感のある味わいを鮮明に際立てます。
飲み落とした後に広がるのはペパーミントのようなはっきりとした清涼感。ビター感によって洗い流されたようなすっきりとした後口に、カモミールを想わせる苦みを伴った果実感の余韻を繊細にたなびかせます。
柔らかな果実味に爽やかさを纏わせ、瑞々しさを引き出す、ミネラルと適切に噛み合った感のある酸味と微炭酸のフレッシュな舌触りの「ヴァン・スイス シャスラ 2018」。艶やかさが増すような苦みがその清々しさを伝えながらもスマートに清涼感を広げ、鮮明感を表現し、軽快な中に綺麗に際立てられた香味を涼やかに楽しませてくれる辛口の白ワインです。この機会にぜひ、ご体験ください。