【使用米】夢ささら 50%精米
【アルコール度数】16.2%
【使用酵母】とちぎ酵母
【日本酒度】+1
【酸度】1.6
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
栃木県で日本酒「大那」を醸す菊の里酒造による、栃木県が開発した酒造好適米「夢ささら」を使用した純米吟醸酒のご紹介です。
「夢ささら」は、10年以上の歳月を費やし、栃木県農業試験場によって開発された新たな栃木県オリジナルの酒造好適米で、昨年2019年がこの「夢ささら」によるお酒のファースト・ヴィンテージとなりました。「山田錦」と「T酒25」を掛け合わせ生み出された「夢ささら」は、心白がはっきりしている上、大きく磨いても砕けにくいため、吟醸酒を造るのに適しているという特性を備えているそうです。
20019年の「ファースト・ヴィンテージ・ダイナ・ユメササラ」は、栃木県内限定での発売でしたが、好評を受け、今期より全国へ向けてのリリースとなりました。
そんな「夢ささら」を50%精米にて100%使用、とちぎ酵母によって醸された純米吟醸の生酒です。
グラスに注がれた「大那 純米吟醸 夢ささら 生酒」は、微かにイエローを溶け込ませたシルバーの色調を呈します。液面にツヤ夜間光沢を纏い、その奥から眩い輝きを放ち、その液体の健全さ、酸の豊富さをありありと伝えます。グラスの中で軽快に揺れ動く様子には、優しく溶け込んだエキスが示唆されます。日本酒「大那」らしい、洗練された旨みと酸の調和した美しい味わいを期待させる外観です。
グラスから立ち昇るのは、青林檎を想わせる爽やかな果実感。バレンシアオレンジのようなビター感を伴った柑橘系の果実を想わせる香りや、柔らかな清涼感を覚えるスペアミント、バニラのような優しい甘やかなニュアンスも漂います。清々しくフレッシュな、心地よいフレーバーを鮮やかに引き出した味わいを想像させる香り立ちです。
口当たりは柔らかく、スマート。きりりとした柑橘系の果実のような瑞々しい酸が沸き立ち、その中に艷やかな旨みが静かに広がり、穏やかに、その適切なボリューム感を伝えます。日本酒「大那」の口の中に広がるのはラムネ菓子を想わせる透き通るような清涼感。レモンのような、苦みの清々しさが際立った柑橘果実フレーバーが味わいを引き締め、鮮明感を引き出し、その涼やかな飲み口を引き立てます。
飲み落とすと、じんわりと苦みが解け、静かな口溶けを展開。清々しさが引き出された後口に酸が台頭し、消え残る微かな甘やかさとともに、柔らかく爽やかなレモンドロップのような余韻を繊細にたなびかせます。
栃木生まれの酒造好適米「夢ささら」の高いポテンシャルが遺憾なく発揮された、日本酒「大那」による上質の純米吟醸生酒。洗練された清涼な香味の鮮やかさ、繊細に長く尾を引いていく爽やかな余韻の心地よさを楽しませてくれる「大那 純米吟醸 夢ささら 生酒」です。この機会にぜひ、ご体験ください。