【使用米:麹】夢の香 47%精米
【使用米:掛】福乃香 65%精米
【アルコール度数】16%
【使用酵母】うつくしま夢酵母F701
【日本酒度】+1
【酸度】1.3
【おすすめの召し上がり方】冷酒~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
福島県で日本酒「天明」を醸す曙酒造による福島県オリジナルの酒造好適米「福乃香(ふくのか)」を使用した新リリースの日本酒のご紹介です。「福乃香」は、2019年に奨励品種として採用された福島県が15年の歳月をかけて開発した酒造好適米。2017年より「福乃香」を試験的な栽培と醸造が始まり、2020年春の正式なお披露目に向け2019年冬に醸造された、一回火入れの純米吟醸酒です。
いただいた資料より
天明としては、単一銘柄でお酒にするよりも、ふくしまにいるからこそ、我々にしかできない表現を目指し、あえて夢の香を麹に、福乃香を仕掛け米に、酵母は県酵母であるうつくしま夢酵母F701を使用しました。天明のなかでも使用比率があがっている夢の香と初チャレンジの福乃香。天明シリーズに新たな息吹を吹き込んでくれる魅力あふれる酒質に仕上がっています。
そんな「天明 純米 福乃香✕夢の香 一回火入」が注がれたグラスは、微かにグレーがかったイエローシルバーの色調を呈します。艶に包まれるような若々しい外観で、液体の中から輝きが湧き出してきているのかと思わされるような、明るい色味に豊富な酸の存在が伝えられます。軽やかに揺れ動く液体の様子には、優しく溶け込んだエキス分を示唆し、口当たりの軽快さがほのめかされます。
グラスから立ち昇るのは、和梨のような瑞々しい果実の香りやライムのようなグリーンなイメージを纏ったビターな柑橘果実感。さらに、スターアニスを想わせる、清涼感を伴った甘やかなスパイス感も漂い、香り立ちに爽やかさが添えられている印象です。涼やか、且つ、甘やかな飲み口を想像させる芳香です。
軽快で滑らかな旨みがしなやかに広がる口当り。微かな甘みを日本酒「天明」ならではのきめ細かく伸びやかな酸がバランスし、瑞々しい飲み口を表現。口の中に広がる味わいには、バニラを想わせる甘やかなフレーバーとカモミールを想わせるビター感を伴った艷やかな果実感。甘さを抑えていながらも豊かなフレーバーが広がり、軽やかな味わいに芳醇さが引き出されています。
飲み落とすと、まろやかなビター感が柔らかな口溶けを展開。すっきりと洗い流された後口に消え残る酸の残響をじんわりとこだまさせ、ジャスミンを想わせるフローラルな余韻をふんわりとたなびかせます。
「福乃香」によって仕込まれたお酒の記念すべきファースト・ヴィンテージとなる「天明」の純米酒です。軽やかな旨みに華やかなフレーバーが溶け込み、飲み口に芳醇さを引き出しつつ、日本酒「天明」らしい酸が調和して瑞々しさを楽しませてくれる逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。