【使用米(割合%)】
酛麹:夢ささら(2%)
酛掛:彗星(4%)
添麹:ひとごごち(4%)
添掛:五百万石(12%)
仲麹:愛山(6%)
仲掛:きたしずく(24%)
留麹:山田錦(8%)
留掛:雄町(40%)
【精米歩合】55%精米
【アルコール度数】17.6%
【使用酵母】協会1801号酵母
【日本酒度】±0
【酸度】1.6
【おすすめの召し上がり方】冷やして
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
栃木県で日本酒「姿」を醸す飯沼銘醸による8種類の酒米を使用して仕込まれた純米吟醸酒「ヤマタノスガタ」のご紹介です。
仕込む際の工程ごとに用いる品種を変え、全部で8種類もの酒米を使用して造られているお酒です。香りを嗅いで、口に含んで想わされるのは、なにより「姿」らしい豊かな香味と柔らかな口当たりの心地よさ。華やかな南国の果実を想わせる香りと柔らかな口当たり、甘やかなフレーバーを引き立てるビター感の調和が瑞々しい飲み口を楽しませてくれる純米吟醸無濾過生原酒です。
グラスに注がれた「ヤマタノスガタ」は、微かにグレーがかった、イエローシルバーの色調を呈します。液面のスペクトルがくっきりとした虹色を発し、鏡面のような光沢を眩く放ち、純良なアルコール分が溶け込んでいることを示唆。緩やかに揺れ動く液体は、エキス分の豊富さをありありと伝えます。日本酒「姿」らしいしっかりとした味わいを期待できる張りのある外観です。
グラスから立ち昇るのは、ココナッツやメロンなど、甘やかでいて爽やかな果実の豊かな香り。その奥に、炊き立てのごはんのようなもちっとしたニュアンスがほのめかされます。微かに青草のような若々しさが漂い、涼やかに、その日本酒「姿」らしい芳醇な香り立ちを楽しませてくれます。
濃縮感のある柔らかな口当たり。とろみを感じられるほどのエキス分に満ちた液体から、日本酒「姿」らしい甘さがしっとりと広がり、同時にじんわりと滲み出してくるような豊富な酸が飲み口を引き締めて、瑞々しさを表現。口の中に広がるバニラのような上品な甘やかなフレーバーが甘さを相乗させ、カラメルソースのようなほろ苦みがコクを引き出しつつ、コントラストを際立たせてくっきり、味わいに鮮明感をもたらします。
飲み落とすと、日本酒「姿」ならではのビター感による清々しいキレ。すっきりと洗い流された後口には、スミレの花のような清楚な余韻をしっとりとたなびかせます。
冷酒と常温の違い、口に含んですぐに飲んだときと舌の上で転がした時の違い、注いですぐとしばらく置いたものの違い、など、八種類もの酒米がシェアする液体は、口に含むたびに表情を変えて新鮮な趣を提供してくれます。ボリュームのある旨みが複雑な香味の層のある厚みを携えてまとまりを保ったまま、口の中へと滑り込み、舌の上で優しく解けるような、アンフォゲッタブルな「八種米すがた」です。この機会にぜひ、ご体験ください。