【使用米】山田錦 70%精米
【アルコール度数】16.5%
【使用酵母】協会1801号酵母+栃木ニューデルタ酵母
【日本酒度】+11
【酸度】1.7
【おすすめの召し上がり方】冷やして
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
栃木県で日本酒「姿」を醸す飯沼銘醸による特別純米酒のご紹介です。華やかな香り、豊かな旨みを存分にお楽しみいただける日本酒日本酒「姿」ですが、今回ご紹介のこちらは「超辛口」。60%精米の栃木県産山田錦を100%使用し、協会1801号酵母と栃木ニューデルタ酵母のブレンドによって造られた火入れ酒です。日本酒度+10と謳うとおりの軽快さを、日本酒「姿」らし豊かな旨みとともにお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「斬れすがた」は、淡いイエローシルバーを呈し、艶やかな液面を柔らかく揺れ動かします。日本酒「姿」ならではに豊富なエキス、酸を想わせる外観です。
立ち昇る香りには、柔らかなクリームチーズ感。ほんのり甘く、微かに塩っぽさと、ビター感を想わせるまろやかな香り立ち。さらに、ほのかに白いごはんのようなもちっとしたニュアンスも漂います。「この香りだけを嗅いでこの日本酒が「姿」と気付くことができるだろうか…いや、できない」と、反語表現がリフレイン。思わず酒燗器へと手が伸びるような香り立ちで、冷酒や常温だけではなく、温めて飲んでみたいと率直に、素直に思わされる、飲み口に表現されるであろう柔らかさと酸のバランスをありありと想像させます。
常温(20~25℃前後)だと「斬れすがた」は、日本酒「姿」ならではの豊かな旨みをまろやかに広げます。口当たりは柔らかいものの、通常の「姿」だと甘さが現れそうなところで酸がイキイキと湧き立ち、煌く中で「斬れすがたソード(剣(イメージ))」が振り下ろされ、キュンッと旨酸っぱく、爽やかな飲み口が瑞々しく引き出されます。口の中に広がる味わいには、生姜のようなホットなニュアンスに、ライム果汁をちょい足ししたような、ぴりり、きりりとしたスパイシー柑橘フレーバー。
飲み落とした後には、アルコール感からのミネラル感的苦みによる清々しく、鮮やかな「斬れ」。すっきりと洗い流された後口に、スウィートポテトのようなマイルド、且つ、スウィート、さらに香ばしい余韻がたなびき、微かなスパイシーなニュアンスを伴って綺麗な幕引きを展開します。
40~45℃ほどに温まった「斬れすがた」は、旨みを膨らませ、まろやかさをさらに引き出し、同時に伸びやかな酸に鋭く引き締められ、力強い「超辛口」を表現。苦みは清々しい「斬れ」へと昇華し、飲み落とした後のスカッと晴れ渡るような後口へとスマートに導きます。
5~10℃前後に冷やされた「斬れすがた」は、軽快に広がる旨みと、穏やかさを獲得した酸によるスマートな辛口が表現されます。舌触り滑らかで、清涼感のある柑橘果実フレーバーと清々しいビター感が、すっきりとした斬れ味を楽しませてくれます。
ほんのりと漂う甘やかさと溌溂とした酸、スレンダーな苦みの優しい引き締めが調和し、形づくる、清々しく豊かな香味の「斬れすがた」。冷酒で「斬れっ斬れ」、常温でややマイルドな「斬れ」、温めることで生み出される芳醇な旨みとハイトーンな「斬れ」、すべて余さずご体験いただきたい、素晴らしい香味の特別純米酒「斬れすがた」です。