【使用米:澱】五百万石 55%精米 10%
【使用米:濾過】雄町 55%精米 90%
【アルコール度数】15.8%
【使用酵母】協会1801号酵母
【日本酒度】±0
【酸度】1.8
【おすすめの召し上がり方】冷やして
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
栃木県で日本酒「姿」を醸す飯沼銘醸による活性にごり酒のご紹介です。この商品、以前は「夏の辛口微発泡酒」として、爽快な味わいを楽しませてくれていましたが、今年2019年は、商品名を「スパークリング・スガタ(白)」へとアップデートし、原料米や製造方法にも変更が加えられ、その内容についてもリノベーションされました。
濾過をした、雄町を100%使用したにごりのない純米吟醸酒に、五百万石による純米吟醸酒の澱の部分を加えて造られたにごり酒。酵母が生きたままの状態で詰められているためボトルの中でさらに発酵し、その際に生じ封じ込められた炭酸ガスが飲み口に活気溢れる爽快感をもたらしつつ、日本酒「姿」ならではの華やかな香味を楽しませてくれます。
にごり酒とはいえ、にごりが沈んだ状態の上澄みの香味も試してみました。にごり成分からの風味や味わいが溶け込んだ状態が完成品というイメージもありますが、爽快さではこの上澄みに迷わず軍配が上がります。
そんな上澄みの香りは、姿ならではのメロンを想わせます。爽やかに、穏やかに、同時に、炭酸が含まれたその芳香にはハーブのような若々しい雰囲気も感じられます。口当たりにはっきりとした大きめの炭酸の粒が弾ける爽快感。炭酸の泡が落ち着くとすぐにほどよい膨らみのある旨みが甘さをほんのりと滲ませながら優しく広がります。柔らかな酸が瑞々しい飲み口に、清々しい苦みが引き締まった味わいを表現し、柑橘系の果実のような爽やかな後味を引き出します。
にごりを混ぜると香りにはバニラのようなニュアンスが追加されます。口当たりの爽快感はそのままに、滑らかな旨みを豊かに感じられ、甘さと酸、苦みが調和した鮮やかな味わいをお楽しみいただけます。
開栓の際はボトルによって差はあるものの、噴き出す恐れが大いにあります。バック・ラベルの注意書きをお読みになってから行ってください。開栓時に炭酸がボトルの底から激しく立ち昇る眺めは、感動すら覚える躍動的なもの。ぜひご体験ください。