【使用米】一本〆 40%精米
【アルコール度数】15%(原酒)
【使用酵母】新潟酵母(G9)
【日本酒度】+2
【酸度】1.7
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
平成26年4月(25BY)よりリリースされた「山城屋」。芳醇、且つ、華やかなお酒として人気を博してきた新潟県外向けの限定流通の銘柄ですが、その「山城屋」が、29BYよりイノベーション。ラインナップを一新しました。日本酒「山城屋」は、すべて “生もと造り” “純米大吟醸” “中取り” となり、スマートで落ち着いた味わいがお料理とともにお互いを高め合う食中酒=「未完成の酒」をコンセプトとして生まれ変わりました。
ラベルに記されている“miracle world of micro organisms”は、「微生物の奇跡の世界」の意。さらにその下に描かれている四本の曲線は、その微生物の遷移(うつりかわり)を表したグラフをデザイン化したもの。複雑な微生物の遷移によって育成される酒母である、生もとによるお酒のみを生み出す「山城屋」ならではのラベルデザインです。
そんな「山城屋」を醸す越銘醸による、ワンランク上級のお酒「First-Class」が到着しました。日本酒「山城屋」らしいスマートさや透明感と同時に、生もとならではの豊潤、且つ、鮮やかな香味をお楽しみいただける逸品です。
グラスに注がれた液体はごく微かに黄色を溶け込ませた、青みがかったクリスタルの色合い。落ち着いた艶を見て取れる液面と、その奥から優しい輝きがヌラッと、穏やかに放たれています。
香りはすっきり、穏やか。和梨のような若々しい果実、微かにバナナのような香りも感じられます。若い木やモッツァレラチーズのようなニュアンスもほのかに嗅ぎ取る事ができます。
口当たりは柔らかく、ややしっとりとした印象。軽やかでありながらも旨みの密度は高く、凝縮感のある飲み口を表現。円みのある酸、まろやかな苦みとの調和によってマスカットのような瑞々しい果実を想わせるフレーバーを、甘さを感じさせる事なく、清々しく、透明感を保ったまま楽しませてくれます。
飲み落とした後に閃くブドウの皮のような苦渋の風味によるキレ。すっきりと、消え残る味わいを拭い去った後口に、スミレの花のような芳しい余韻を漂わせます。
スマートさ、透明感、繊細でありながらも凝縮感のある旨みが豊かな表情のある味わいをもたらし、伸びやかな酸や苦みの調和が鮮やかに楽しませてくれる、上質な山城屋「ファーストクラス」です。