【使用米】国産米
【アルコール度数】6%
【使用酵母】-
【日本酒度】-70
【酸度】5.0
【おすすめの召し上がり方】冷やして・お燗・ロック・ソーダ割り
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
香川県で日本酒「川鶴」を醸す川鶴酒造による甘酸っぱくクリーミーな飲み口の低アルコールのにごり酒「くらうでぃ」のご紹介です。通常の3倍の量の麹が携えた糖分が、アルコール分を低く(6%)抑えることで豊かな甘さとして残り、白麹によって生成されたクエン酸の酸っぱみとマッチ。たっぷりのにごりによる滑らかな舌触りと同時に弾けるような爽やかな味わいをお楽しみいただけます。
バックラベルにもあるとおり、このお酒の基本の飲み方は氷を浮かべた「ロックスタイル」。ビールのジョッキに氷をぎっしり詰め込んで、白濁したこの「くらうでぃ」を注ぐというのが流儀のようです。もっと甘さが欲しいという方にはキンキンに冷やしてストレートで、もっと甘くない方がお好みということなら、水割りや炭酸割りにしてお試しいただいてもよろしいかと思います。
香りには、ほのかにバニラを想わせる柔らかな甘いニュアンス。豊かな麹による甘酒のような芳醇な香り立ちです。にごりをたっぷりと溶け込ませた「くらうでぃ」の口当たりはきめ細かく滑らか。クリーミーなにごり成分のまろやかさとピュアで豊かな甘さ、さらにそのまろやかさと甘さを絶妙に抑え込みながらも同時に引き立てるような、爽やかな酸味の瑞々しい調和。口の中に広がるのはカルピスのような爽やかな甘酸っぱい風味。飲み落とした後には鮮やかな酸味と清々しい苦みのキレ。甘さをすっきりと洗い流した後に柚子のような柑橘系の果実を想わせる繊細な余韻が漂います。
かなりしっかりとした味付きのお酒なので、氷を入れても味わいのバランスは崩れず爽やかな飲み口が引き出されます。氷を溶かしつつ、わずかに薄まった「くらうでぃ」は、わずかに軽快さを獲得してより爽やかな味わいを楽しませてくれます。
さらに、ソーダ割りも美味。「くらうでぃ 1:炭酸水 1」 の割合でも薄まりすぎる事なく、カルピスソーダ的なクリーミー、且つ、爽快な飲み口をお楽しみいただけます。
さらにさらに、温めても「くらうでぃ」は、冷たい時とは表情を変えて新たな美味しさを楽しませてくれます。
40℃を超えると香りはまるっきりの甘酒に。ボリュームを増した酸味が滑らかな甘さきゅっと引き締めて酸っぱみをわずかに強調。口の中に広がる風味は、蜂蜜漬けのレモンと甘酒を想わせます。はちみつレモン味の甘酒というものがあったらこんな味…というような味わいです。
45℃前後で酸味はさらにイキイキと踊り出します。ボリュームを変える事なく広がる滑らかな甘さを凌駕しつつ、きゅうぅっと、飲み口をキュートに引き締め。「甘酸っぱい思い出」を味わいにしたらこんな感じ…というような、キュンッとなる味わいを楽しませてくれます。
50℃を超えてくると液体自体の粘度が軽くなるような印象に。サラリとした中に鮮やかな酸味がしゅっと広がり、ほとんど味わいには甘さを感じさせずに、「れもんこりっと」のようなミルキーなレモン風味を楽しませてくれます。
どの温度でも共通して感じられるのは、キレのよい後味。たっぷりとした甘酸っぱい味わいを広げながらも、飲み込んだ後はすっきり。余計な味わいを残さず、綺麗に拭い去り、微かな柑橘系の果実のような余韻を残しつつ、食事の味わいを引き立てます。
日本酒を飲んでいることを忘れるくらいの新感覚な日本酒ですが、楽しい香味が魅力的な「くらうでぃ」です。ぜひ。