【使用米】雄町 45%精米
【アルコール度数】16%
【使用酵母】協会9号酵母
【日本酒度】+4
【酸度】1.8
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
宮城県で日本酒「日輪田」「萩の鶴」を醸す萩野酒造による純米大吟醸酒のご紹介です。45%精米の雄町を100%使用し、協会9号酵母によって醸された山廃仕込みによる火入れの逸品。穏やかな香り、きめの細かい旨み、綺麗な酸が調和したエレガントな味わいをお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「日輪田 山廃純米大吟醸」は、ごく微かにイエローを溶け込ませた美しいシルバーの色調を呈します。透んだ液体の中に強い輝きを携え、酸の豊富さを伝え、グラスの中で軽やかに揺れ動く様子は、軽快な飲み口を示唆します。また、開栓直後に注がれたグラスの内側には、炭酸の小さな粒が張り付き、爽快な口当たりのフレッシュな味わいが展開されることを期待させます。
グラスからほのかに漂う香りには、若い雄町ならではの清涼感。炭酸にも相乗され、ペパーミントや若草のようなニュアンスが感じられます。さらにその向こう側からそよそよと、和梨のような瑞々しい果実感やあんずのような柔らかな甘い果実の香りが漂います。大吟醸とはいえ、むせ返るような華やかで押し切るような印象はなく、落ち着きや上品さを前面に打ち立てた、しっとりとした、涼やかな香り立ちです。
滑らかな口当たりで、口に含んだ瞬間から密度の高い旨みを感じられます。開栓して間もなくは、炭酸の心地よい刺激によってほのかに甘やか差を感じられる飲み口に爽やかさを表現。炭酸が落ち着いた後には、日本酒「日輪田」ならではの綺麗な酸が、瑞々しさを楽しませてくれます。ほどよいボリューム感と流麗、且つ、透明感のある味わいには、甘やかさや酸に加え、まろやかなビター感による優しい引き締めがもたらされ、くっきりと鮮やかな輪郭を描き、歯切れのよさを引き出します。口の中に広がる味わいには、白ブドウのような果実フレーバーが広がり、その洗練された質感に艷やかさを加えます。
飲み落とすと、一気にボリュームを絞り、清々し苦みが素早い口溶けを展開。すっきりと洗い流されたように爽やかさが引き出された後口に、ふんんわりとスミレの花のような清楚でほんのりと甘い余韻が繊細にたなびきます。
洗練された品のある香味が表現され、フラッグシップ感を余すところなく発揮した山廃仕込みの純米大吟醸酒。緻密な質感の流麗な舌触り、優しく瞬くような酸、清々しい苦みの調和が鮮やかな味わいを楽しませてくれます。この機会にぜひ、ご体験ください。