【使用米】五百万石・美山錦 65%精米
【アルコール度数】16%
【使用酵母】協会7号酵母
【日本酒度】+4
【酸度】2.0
【おすすめの召し上がり方】
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
宮城県「萩の鶴・日輪田」の萩野酒造による「日輪田」のスタンダードな山廃純米のご紹介です。豊かな旨みを引き立てるマイルドな酸が調和した親しみやすい飲み口。山廃造りならではの密度の高い味わいをスマートに楽しませてくれる、バランスに優れた山廃純米酒です。
20℃前後だと、グラスに注ぎたての「山廃純米」は、炊き立てのごはんのようなややつんとした炭酸を感じる香り立ち。ですが、グラスの中で時間が経過するに従い香りは変化。林檎を想わせる艶やかな果実の香りや若々しい青草のようなニュアンスを感じられます。
しっとりとした旨みが豊かに広がり、きめ細かな酸がその旨みを引き立てて、滑らかでありながらも軽やかな飲み口を表現。同時にシナモンのような甘くスパイシーなフレーバーが膨らみ、甘さを感じさせる事なく、まろやかな味わいを引き出しつつ、優しい締まりをもたらします。喉の奥へと滑り落ちていく瞬間に鮮やかに煌く酸。きゅっと締まった感触を響かせた後、じんわりと口の中にきりりとした後味をこだまさせます。後口に漂うのはカスタードクリームが思い浮かぶ甘くクリーミーな余韻。すーっと静かにそのボリュームを落ち着かせながら、カラメルソースのようなビタースウィートな風味へと表情を変えて心地よいフィニッシュを展開します。
温める(40℃~50℃)と旨みのボリュームがさらに大きく膨らみ、バニラを想わせるフレーバーを豊かに広げます。酸もイキイキと、弾けるように姿を現し、飲み口に力強さをもたらします。それでいて飲み落とした後はすっきり。ココナッツのような甘い余韻を繊細にたなびかせます。
よく冷やす(5℃~10℃)と香りは控えめに、ほのかな花の蜜のようなニュアンスを漂わせます。口当たりは軽快ですが口の中で温まると旨みがほどよく膨らみ、ゆったりとした甘やかさをスマートに表現。冷たいからといって酸ばかりが目立つような事もなく、柔らかく瑞々しい飲み口の冷酒を楽しませてくれます。