【使用米】徳島産山田錦 75%精米
【アルコール度数】17%
【使用酵母】協会7号酵母
【日本酒度】+2
【酸度】2.1
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
神奈川県で日本酒「昇龍蓬莱」「残草蓬莱」を醸す大矢孝酒造による「昇龍蓬莱」ひと夏熟成の生酛造りによる純米酒の火入れ商品のご紹介です。肩ラベルにも記載のある通り「ヒトナツ」を越した「ひやおろし」。低精米(75%)の徳島産山田錦が表現する艶やか、且つ、豊かな旨み、熟成によって引き出されたまろやかな口当たり、火入れによって獲得した鮮明感が、力強い味わいを、歯切れよく清々しく楽しませてくれる「ヒトナツ越え」です。
グラスの中で緩やかに揺れ動く「生酛純米 ヒトナツ越え」は、熟成によって纏ったこなれた雰囲気を伝え、艶やかな光沢で液面を覆い、健全に洗練されたことをほのめかします。液面が呈する色合いは、柔らかな輝きを放つ淡いゴールド。その色調が、エキス分の豊かさと酸の豊富さ、純良なアルコール分が溶け込んでいることをありありと示唆します。
グラスから立ち昇るのは白ブドウを想わせる瑞々しい果実感。炊き立てのごはんのようなもちっとしたお米感や、シュガーナッツのような甘みと熟成感が説けあったニュアンスも漂います。適切に「ヒトナツ」を過ごしてきた印象を受ける嫌味のない、柔らかく、まとまりのある、飲み口にもたらされる芳醇さを期待させてくれる、心地よい香り立ちです。
低精米(75%)を感じさせない透明感のある口当たり。澄み渡る旨みは密度が高く、豊かな膨らみを見せ、さらに生酛ならではのまろやかな酸と強め(17%)のアルコール感が、軽快な甘さに寄り添い、瑞々しさと清々しさを表現。重々しさはないものの、くっきりとした鮮明な味わいを楽しませてくれます。口の中に広がるのはカメンベールチーズのような、ドライ、且つ、ビターな乳製品感。ほんのりと洋梨のようなまろやかな果実感も滲み、心地よい香味がもたらされます。
飲み落とした後には、まろやかなビター感によるドライさを伴った清々しさが緩やかに広がり静かな口どけを展開。後口には、グレープフルーツのような余韻が繊細にたなびきます。
60℃まで温度を上げても焦げる事なく、旨みの豊かさはそのままに、酸をより強くこだまさせ、まろやかさの中に煌かせ、張りのある味わいを楽しませてくれます。
まろやか&甘やかがより引き出される40℃前後、酸と旨みが美しくバランスする50℃前後、あらゆる温度で魅力的な異なる表情を楽しませてくれるお燗酒です。
生酛造りによる豊かな旨み、角の取れた丸い酸を熟成によってより磨いた印象のまろやかな飲み口が心地よい「ひやおろし」です。この機会にぜひ、ご体験ください。