【使用米】国産米 65%精米
【アルコール度数】18度
【使用酵母】協会901号酵母
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
東京・青梅市で日本酒「澤乃井」を醸す小澤酒造による数量限定商品「木桶仕込生原酒」のご紹介です。
いただいた資料より
木桶仕込みとは半世紀ほど前に消えてしまった、木製の醸造用容器を使った仕込みのことです。
当社の「木桶仕込み」は桶作りから始まり、2003年より仕込みを始めました。木桶仕込みは、微生物が木を介して呼吸をしたり、木肌に棲みついたりすることから、木桶特有の滑らかで澄み切った豊麗な酒質が生まれます。
あれから16年。大事に使ってまいりましたが、今年2019年、桶屋さんに修繕を依頼。一度ばらして、削って、また組みなおしました。
リメイクされた木桶で仕込む第一号の新酒。
令和元年醸造生原酒を数量限定でお届けいたします。
日本酒「澤乃井」の定番商品「木桶仕込 彩は(いろは)」の令和元年新酒生原酒が今回ご紹介の「木桶仕込生原酒 生酛純米酒」。生酛仕込みならではの滑らかな旨みを際立たせる木桶による磨かれた飲み口。木桶からの風味を優しくほのめかす、心地よい香味をお楽しみいただける逸品です。
グラスに注がれた「木桶仕込生原酒 生酛純米酒」は、グレーを溶け込ませ落ち着きのある淡いイエローの色調を呈します。木桶によって磨かれたような雰囲気のある液体の中に澄んだ輝きを散りばめつつ、グラスの中で緩やかに揺れ動き、酸の豊富さとエキス分の豊かさをありありと伝えます。
グラスから立ち昇る香りには、生酛ならではの柔和、且つ、濃醇なニュアンス。洋梨のようなまろやかな果実感に加え、カマンベールチーズを想わせる乳製品のような香り、清楚なスミレの花を想わせる香りもほんのりと漂います。木桶による「木」のニュアンスはほとんど香らず、言われてみれば、なんとなく感じられるかも、といった雰囲気。密度の高い旨みの円やかな舌触りが思い浮かぶ、柔らかな香り立ちです。
口当たりは軽快、且つ、しなやか。木桶によってもたらされた透明感のある旨みが豊かに、同時に木桶からの清涼感のあるニュアンスを伴って広がり、どこまでも伸びやかに立ち昇るような酸味とともに清々しい飲み口を楽しませてくれます。口の中に広がるのは、白ブドウを想わせる艶やかで瑞々しい果実フレーバー。ブドウの皮を想わせる渋味が味わいを引き締めつつ、くっきりと際立たせ、鮮やかに引き立てます。
飲み落とすと、ほろ苦みがボリュームを増して爽快なキレを展開。爽やかさが引き出された後口にカラメルソースを想わせるビタースウィートな余韻をたなびかせます。
生酛仕込みのお酒とはいえ、飲むヨーグルト感はなく、磨きぬかれ、澄み渡った飲み口の中に、しなやかな旨み、鮮やかに煌く酸、清々しいキレ味が調和した、エレガントな味わいを楽しませてくれます。この機会にぜひ、ご体験ください。