【使用米】福井県産五百万石 60%精米
【アルコール度数】16度以上17度未満
【使用酵母】自家培養酵母
【日本酒度】+3.5
【酸度】1.4
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
愛媛県で日本酒「石鎚」を醸す石鎚酒造によるしぼりたて感覚の香味豊かな純米酒「初(うぶ)」のご紹介です。令和1BYの石鎚の初挑戦、初しぼり、初出荷、初々しいお酒…と、「初」をテーマとして年の最初にリリースされる新酒です。
グラスに注がれた「手造り純米 初」は、若々しく艶やかな光沢を液面に見せます。柔らかく揺れる液体は豊かなエキスを溶け込ませていることをありありと伝え、鮮やかにスペクトルの彩りを乱反射させます。
立ち昇る香りには林檎を想わせる果実のような香りがしっとりと。さらに、バニラのような上品な甘いニュアンスや炊き立てのごはんのような香りもほのかに漂わせます。日本酒「石鎚」らしいクリーミーさを溶け込ませたような優しい果実のニュアンスと、純米酒らしいもっちりとしたお米感。香りを嗅いだ時点でおつまみを用意しないことがはばかられるような食中酒感をと漂わせます。
軽やかでありながらも滑らかさを感じる旨みがほのかに甘さを滲ませ、ハイトーンな酸に包み込まれて鮮やかさが引き出され、清々しい苦みに引き立てられながら引き締まった飲み口を表現。日本酒「石鎚」ならではの艶やかな旨みが、新酒のフレッシュさによって瑞々しさを獲得。口の中に、緑色の果肉のメロンの外皮に近い部分のような「青い」とも言えるくらいに際立った若々しいフレーバーを広げます。飲み落とした後には、若い五百万石によるお酒ならではの苦渋いキレ味。ぎゅっと収斂をもたらされた後口に、苦みのあるスパイスのような余韻を繊細に漂わせます。
日本酒「石鎚」ならではに共にする食事の味を引き立てる準備がなされた感のある、まがうかたなき「食中純米酒」。単体で飲めば清涼感のあるフレッシュな香味と滑らかな旨みが心地よい辛口の味わいが心地よく広がります。が、さらに、食事とともに飲んだときには香味を相乗させ、より深みや奥行きを発揮し、豊かな味わいを楽しませてくれます。
ほどよい熟成の後にリリースされる懐の深い通常の「石鎚」とはわずかに趣を異にした「手造り純米 初」。日本酒「石鎚」らしさを若々しく表現した感のある張りのある飲み口や、爽やかな香味をお楽しみいただける逸品です。