【使用米:麹】出羽の里 60%精米
【使用米:掛】出羽の里 60%精米
【アルコール度数】15度
【使用酵母】Y601酵母(山形県培養の協会6号酵母)
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
山形県で日本酒「米鶴」を醸す米鶴酒造による「米鶴スピンオフ企画第3弾」としてリリースされた純米吟醸酒のご紹介です。原料米に山形県産の「出羽の里」を全量使用し、山形県で培養された協会6号酵母にて仕込まれた生酛造りによる生酒です。協会6号酵母らしい清涼感のある爽やかな香り立ちと「米鶴」らしさのある軽快で鮮明感のある味わいに、生酛造りによるまろやかさが調和した、優れたバランスによるスマート、且つ、力強い飲み口をお楽しみいただける逸品です。
グラスに注がれた「きもと純米吟醸 生」は、強い輝きを放ちながら微かなイエローを溶け込ませたシルバーの色調を呈し、クリスタルのように澄んだ液体をゆったりと緩やかに揺らします。その液体の様子に豊富なエキス分と酸、純良なアルコール分の存在がありありと伝えられます。豊かさと張りの調和したスマートでありながらも力強さのある飲み口を期待させてくれる外観です。
グラスから立ち昇る香りには、生酛らしいニュアンスと、爽やかな果実感が感じられます。プレーンヨーグルトのようなドライでビターな乳製品感や、青林檎を想わせるフレッシュな果実感、レモンドロップのような甘みと酸味、苦みを調和させた柑橘果実感も漂います。豊かな旨み、張りのある酸、清々しい苦みのバランスした、しっかりとした香味を想像させる香り立ちです。
溌剌とした口当たりの液体には、豊かな旨みと張りのある酸とが溶け合って鮮やかに、瑞々しさを煌かせます。口の中に広がるのは、カマンベールチーズのようなフレーバーと、ドライな味わいへと昇華していくようなビター感。やや強めの香味に清々しさを引き出しつつ味わいを際立たせ、同時にコクを付け足し、大きなボリューム感とキレ味を表現します。
飲み落とすと、苦みが先導するようにして味わいに優しいキレを展開しつつ、さらりと解け、柔らかく口溶け。すっきりと洗い流された後口に消え残るほのかな甘さが苦みが溶け合い、カラメルソースのような余韻をそっとたなびかせます。
日本酒「米鶴」らしい軽快感や鮮明感を保ちつつ、生酛ならではの豊かさや強さを内包させ、優れたバランス感を表現する「きもと純米吟醸 生」。肩ラベルの色彩に富んだデザインが表すような、豊かな香味がひしめきあいつつ、綺麗にまとまっているような印象の日本酒「米鶴」の逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。