【使用米】雄町 70%精米
【アルコール度数】16.5%
【使用酵母】栃木酵母 T-ND
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
栃木県で日本酒「若駒」を醸す若駒酒造による70%精米の「雄町」を100%使用したお酒のご紹介です。醪(もろみ)を搾る際に、圧力を加えること無く採られた「無加圧採り」、且つ、わずかに澱を溶け込ませた「おりがらみ」の無濾過生原酒。精米歩合を低くし、丁寧に仕込まれたことによって引き出された清涼感のある果実フレーバーと、透き通るような端整な旨みの調和した瑞々しい飲み口をお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「雄町70 無加圧採り 無濾過生原酒」は、淡いイエローを溶け込ませたホワイトシルバーの色調を呈します。差し込んだ照明の光を蓄え、柔らかな光を放つような美しい液体は若々しさをありありと伝えます。また、艶やかな光沢で覆われた液面はエキス分の豊富さを、柔らかく浮かび上がるスペクトルが純良なアルコール分の存在を示唆。開栓直後に注がれたグラスの内側には、炭酸の泡の粒が貼り付いているのを見て取ることができます。日本酒「若駒」ならではの柔らかさと微炭酸や豊富な酸による爽やかさを兼備した飲み口を期待させてくれる外観です。
グラスから立ち昇るのは、澱からのスペアミントを想わせる柔らかな清涼感と「雄町」ならではのグリーンフローラルなニュアンス。青草を想わせる若々しさとライラックのような甘く清楚な香り。さらには、バナナのようなマイルドでフレッシュな甘い果実感も漂います。香りの密度が高く、グラスの中で充満していく香りの成分が溢れ出して薫るようなはっきりとした香り立ち。味わいに伴って広がる豊かなフレーバーを想像させます。
口当たりは滑らかで、開栓直後、注ぎたてのグラスは、微炭酸が弾ける柔らかくも爽やかな感触があります。微炭酸が落ち着いた後はマイルドさが引き出され、まろやかな旨みの透明感が際立ちます。日本酒「若駒」ならではの煌くような酸が飲み口に鮮やかさを纏わせ、同時に瑞々しさを表現。口の中に広がるのは、バニラを想わせる柔らかで甘やかなフレーバー。ほのかに緑色の果肉のメロンのような果実感も漂い、口中にクリームソーダのような風味が爽やかに広がります。
飲み落とすと、じんわりと滲むビター感が清々しい後味を展開。すっきりと洗い流されたような後口に、オレンジの皮のようなビターでフレッシュ、ジューシーな印象の余韻が繊細にたなびきます。
「雄町」らしいふくよかさやまろやかさをしっかりと引き出しながらも「無加圧取り」ならではの、瑞々しいニュアンスを適切に調和させた、バランスのよい飲み口が心地よい「雄町70 無加圧取り 無濾過生原酒」。フレッシュなグリーンノートとマイルドなバニラフレーバーが、透明感のある旨みに清涼感と甘やかさを同時に引き出した表情豊かな香味の日本酒「若駒」の逸品です。この機会にぜひ、ご体験ください。