【使用米】美山錦 60%精米
【アルコール度数】15%
【使用酵母】宮城酵母
【日本酒度】-2
【酸度】2.0
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
宮城県で日本酒「日輪田」「萩の鶴」を醸す萩野酒造によるリバース・ラベル「裏萩の鶴」のご紹介です。
昨今の諸々の事情によって急遽リリースとなった左右反転されたラベルの「萩の鶴」。抑えられたお値段(720ml/1800ml 1,100円(税込)/2,200(税込))でありながらも、そのお値段以上の遥かに高い品質を表現する数量限定の逸品です。
ふた通りの「おりがらみ生原酒」をお楽しみいただける「透明瓶」と「緑瓶」がご用意されたスピンオフ。こちらのページでご紹介させていただくのは、透明瓶バージョンの「裏萩の鶴」です。
「裏萩の鶴 おりがらみ生原酒 透明瓶」が注がれたグラスは、うすにごりのお酒らしく淡く白濁し、ごく微かにイエローを溶け込ませたホワイトシルバーの色調を呈します。柔らかな輝きを含んだ液体は艷やかな光沢を纏い、グラスの中で緩やかに揺れ動き、豊富な酸の存在とエキス分の豊かさを伝えます。また、ボトルの中で発酵が続いたことによって生成された炭酸の泡の小さな粒がグラスの内側にわずかに張り付き、口当たりのフレッシュさを期待させます。
グラスから立ち昇る香りが伝えるのは、メロンを想わせるほのかな果実感。にごり成分からと思われるスペアミントのような柔らかな清涼感やレモングラスのような爽やかなハーブ感。さらには、求肥のようなしっとりとしたお米感に加え、バニラのような上品な甘やかさのある香りも漂います。強い香りではないものの素直に、まとまりよく鼻腔に滑り込んでくるような香り立ちです。
口当たりは滑らか。艷やかな舌触りの中に微炭酸が優しく、心地よい刺激をもたらし、爽やかさを表現し、透明感のある甘さと酸の溶け合った味わいに瑞々しさを引き出します。口の中に広がるのは、植物的な青々としたニュアンスも感じられるスイカのような果実フレーバー。さらりとした舌触りながらも、清々しい苦みが引き立て、その透き通るような甘やかな飲み口を際立たせ、歯切れよく楽しませてくれます。
飲み落とした後にはじんわりとしたまろやかな苦みによる柔らかな口溶け。ラムネ菓子のような清涼感のあるフレーバーが漂う後口にスミレの花を想わせる清楚な余韻が繊細にたなびきます。
日本酒「萩の鶴」らしい甘やかな、チャーミングとも言える香味が、ほどよいボリューム感とともにフレッシュな飲み口の中で鮮やかに引き立てられたおりがらみの生原酒「裏萩の鶴 透明瓶」です。この機会にぜひ、ご体験ください。