【使用米】三重県産伊勢錦 50%精米
【アルコール度数】15.8%
【使用酵母】三重県酵母 MK-3
【日本酒度】+5
【酸度】1.4
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
幻の酒米「伊勢錦」
昭和25年より途絶えていた日本最古の酒米「伊勢錦」の復活栽培に取り組む元坂酒造さん。その元坂酒造さんが「伊勢錦」を100%使用して仕込まれた、キュンとなるような甘酸っぱい香りが爽やかな純米吟醸酒です。
豊かな旨み、甘さを伴った柔らかな舌触り、鮮やかな酸の煌き。くっきりと輪郭の縁取られた、メリハリのあるはっきりとした味わいながらも、優しさを感じられる、クリア、且つ、マイルドな飲み口。
これは、幻の酒米と謳われる「伊勢錦」の持ち味のみならず、造り手である元坂酒造さんの技によるものと感嘆のため息をつかずにはいられない、洗練され、美しく調和した香味です。
「蔵元ホームページより」
◆幻の酒米・伊勢錦
酒米伊勢錦は、蔓延元年<1860年)多気郡勢和村朝柄の岡山友清が「大和」から品種改良の末に生まれました。芳醇な味を醸す酒米として近畿圏で多く栽培されていましたが、戦中の米不足や背丈が高く倒伏しやすいなどの理由から近代農法にあった飯米の新品種に変わって行き、昭和25年に姿を消しました。当社では地元産酒米の復活をかけ、種子保存されていた種籾を一握り譲り受け、三年がかりで増やし平成元年に酒を造り蘇らせました。
この伊勢錦で造り上げたのが、「酒屋 八兵衛 伊勢錦純米吟醸酒」です。
透明感のあるきれいな口当たりと芳醇な香りは古代伊勢のロマンを感じざるにはいられません。追記
「伊勢錦」は、山田錦の母と言われています。
山田錦は、短桿渡船を父とし山田穂を母として大正15年に人工交配させて出来上がり
昭和11年に山田錦と命名されました。
短桿渡船は、雄町の系統。
山田穂は、現在の兵庫県吉川町の田中新三郎氏が昔伊勢詣りの際に勇壮としげる稲を
見つけ 持ち帰った物とされています。
伊勢神宮は、伊勢市の山田地区と宇治地区にあります。
山田から持ち帰った穂で山田穂と呼ばれたそうです。
その当時のこの地の勇壮としげる大粒の米は、伊勢錦です。
三重大学の調査では、伊勢錦と山田錦は、出穂時期など栽培形態がほぼ同じだそうです。
心白の入り方も非常に似ています。
味は、雄町が濃醇な味とすると伊勢錦は、淡麗でさっぱりとした味
山田錦は、その中間と言えます。
先人の米に対する並々ならぬ情熱が現在の酒造りを支えているのです。