【使用米】彩のみのり 60%精米
【アルコール度数】16度(原酒)
【使用酵母】非公開
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
人の手を加えることなく自然の乳酸菌を取り入れる手法である「生もと」による、手垢の付いて無い(=無垢な)純米酒、ということで名付けられた「純米 生酛無垢」。日本酒「鏡山」らしい華やかな果実を想わせる香りとほのかな生もとならではのニュアンス。豊かな旨みとまろやかな酸の調和による力強さ、ふくよかさをお楽しみいただけるアルコール16%の生原酒です。
開栓したての「生もと無垢」は、穏やかな香りをほのめかします。が、30分ほどで豊かに、その芳しさを露わにします。鏡山への鍵とも言える緑色の果肉のメロンの香りをたっぷりと、さらに、マスカルポーネチーズやココナッツのような甘くまろっとしたニュアンスを立ち昇らせます。
生もとらしい濃縮感のある旨みはまろやかでしっとりとした口当たり。酸はやや大ぶりで心地よい刺激のある舌触り。飲み口に張りを与え、濃旨を重々しくさせず、適度な爽やかさを表現。口の中に洋梨のようなまろやかな果実感のあるフレーバーを広げ、甘さを感じさせずに芳醇な甘やかさを展開。さらに、じわじわと湧き出してくるプレーンヨーグルトのようなまろやかなビター感がコクをさらに引き出し、味わいに深みをもたらします。
飲み落とした後は舌を優しく撫でるような、スムーズなキレ。ビタースウィートな後味がそのまま、長く口の中にとどまって心地よいカラメルのような余韻をたなびかせます。
お燗をつけてもこの「純米 生もと無垢」は、絶妙に香味のバランスを変化させて心地よく飲ませてくれます。
40℃前後に温まると、芳醇さがよりふくらみ、酸はきめ細かく、イキイキとした舌触りに。バナナを想わせるしっとりとした果実のようなニュアンスが馥郁。まろやかさと酸の張りをより向上させて、力強いぬる燗を楽しませてくれます。余韻にはバニラのような清楚な甘い余韻を漂わせます。
45℃前後で、香りにはジャスミンのような甘い花を想わせるニュアンスを獲得。より鮮やかに沸き上がる酸、さらにふくよかさを得た旨みが絶妙にマッチ。高い位置でバランスした味わいは香味芳醇でありながらもスマートな舌触り。豊かな味わいをすいすいとお楽しみいただける極上の上燗です。
50℃を超えてくると、バラの花のような香りを魅惑的に漂わせます。やや穏やかさを獲得した旨みは清々しい酸をその内に溶け込ませ、揺るぎない一体感とともに甘旨フレッシュな飲み口を表現。しなやかな強さの熱燗を楽しませてくれます。