【使用米:麹】山田錦 40%精米
【使用米:掛】雄町 50%精米
【アルコール度数】16度
【使用酵母】非公開
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【おすすめの召し上がり方】冷酒
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
山口県で日本酒「三好」「阿武の鶴」を醸す阿武の鶴酒造による純米大吟醸酒のご紹介です。麹米に40%精米の山田錦を、掛米に50%精米の雄町を使用した一回火入れ(生詰)のお酒。阿武の鶴酒造のお酒ならではに柔らかな旨みを豊かに溶け込ませ、透明感のある甘さと酸の美しいバランスでエレガントな香味を楽しませてくれる逸品です。
「熨斗(のし)」をモチーフとして幾何学的に並べた、白地に淡い赤が美しいラベル。水引をマーク化して角に配することで、「贈り物」のイメージを想起させます。この「熨斗」風デザインのラベルが伝えるのは、このお酒が阿武の鶴酒造からの贈り物的存在であるということ。高精米の山田錦と雄町の混醸による純米大吟醸酒の逸品をリーズナブルにお買い求め、お楽しみいただきたいという想いの詰まったラベルデザインであると読み解くことができます。
グラスに注がれた「純米大吟醸 雄町」は、微かに青みがかった淡いイエローの色調を呈します。磨き抜かれた印象を強く訴えかける艷やかな光沢で覆われた液面とその奥から溢れる澄んだ輝きが、純良なアルコール分と豊富な酸の存在を伝え、軽快に揺れ動く液体の様子に、洗練された飲み口がもたらされることを期待させられます。
グラスから豊かに立ち昇るのは、ジャスミンを想わせる甘やかなフローラル・ノート。さらに、レモングラスのような爽やかなハーブ感や、スペアミントのような柔らかな清涼感も漂います。マイルドな甘い雰囲気を湧き立たせながらも、涼やかさを感じさせる香り立ちは、マイルドさとフレッシュさを兼備した香味を携えた飲み口を期待させてくれます。
口当たりは滑らかでありながらも軽やかさがあり、それでいてさらに、密度の高い旨みを感じます。日本酒「阿武の鶴」らしいい透明感のある甘さがきめ細かな酸と調和。甘さを保ちながらも爽やかさが引き出され、同時に果実感を伴った瑞々しい飲み口を表現。口の中に広がる味わいには、バニラを想わせる甘やかでマイルドなフレーバーと、洋梨のようなまろやかな果実感。ほのかに漂うオレンジの皮を想わせる苦みが味わいに奥行きを与え、甘さを適度にいなしつつ、リッチな香味を清々しく楽しませてくれます。
飲み落とすと、じわじわと柔らかさを獲得していくビター感が、寄せた波が引いていくような静かな、優しい口溶けを展開。カモミールを想わせる芳醇な後味を漂わせる後口に、ジンジャーシロップのような、甘さとぴりりとした閃きをもった余韻を柔らかく優しく、しっとりとたなびかせます。
「阿武の鶴」ならではのマイルドさとクリアさ、芳醇な香味が調和した、この上ない洗練が表現された阿武の鶴酒造からのギフト的逸品「純米大吟醸 雄町」です。この機会にぜひ、ご体験ください。