【使用米】レイメイ 40%精米
【アルコール度数】16度
【使用酵母】非公開
【日本酒度】-1
【酸度】1.5
【おすすめの召し上がり方】冷やして
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
青森県で日本酒「陸奥男山」「陸奥八仙」を醸す八戸酒造による数量限定の純米大吟醸酒のご紹介です。1984年より統計データからその名前が消えてしまったという幻の品種「レイメイ」を100%使用。日本酒「陸奥八仙」らしい豊かな旨みに爽やかな酸が調和した瑞々しくエレガントな飲み口をお楽しみいただけます。
1959年に開発された「レイメイ」の前身となるお米は、1966年に、『育種(改良品種を作り出すこと)の夜明け(=黎明(=新しい時代・物事の始まり))』を象徴して「レイメイ」と名付けられたそうです。1969年には全国5位の作付面積を記録し、東北を中心に14の県で栽培されいたという「レイメイ」。ですが、新たな育種される品種に取って代られ、今では存在していることすら記録されていないという「幻」の品種となりました。そんな品種「レイメイ」を100%使用。40%精米の純米大吟醸酒なのです。
グラスに注がれた「レイメイ40 純米大吟醸」は、うっすらと黄色を溶け込ませて、軽快にその液体を揺り動かします。美しく済んだ液体は差し込んだ光をその中まで受け止め、深い部分で輝きを放ちます。光の加減によってクリスタルのような虹色を見せる輝きは、溶け込んだ酸の高さをありありと表現。適切な締まりのある飲み口を容易く想像させます。
香りは日本酒「陸奥八仙」ならではにミンティ&フルーティ。ペパーミントのような爽快なニュアンスとともに感じられる青草のような若々しさ。ほのかにメロンのような芳醇な果実を想わせる甘やかな香りも嗅ぎ取ることができます。華やかさと涼やかさを調和させたそのニュアンスはまさに日本酒「陸奥八仙」の大吟醸ならでは。豊かな旨みの溶け込んだリッチな味わいをありありと想像させます。
口当たりは滑らか。豊かな旨み、しっとりとした甘さが優雅に広がり、そこに溶け込んだ微かな炭酸が穏やかに爽やかさを表現。透明感のある飲み口の中に瑞々しい果実感のある味わいを膨らませます。和梨のような艶やかな甘やかさをライムのような清々しい苦みのフレーバーが引き立て、鮮明に、清涼感のある果実感を楽しませてくれます。飲み落とした後には、ぐぐっと湧き上がる苦みが鮮やかなキレを発揮。すっきりとした後口にじんわりと、メロンを添えたバニラのような余韻をたなびかせます。
日本酒「陸奥八仙」のラインナップの中でも、ちらほらとお目にかかることのあるお米、「レイメイ」。この「レイメイ」も「陸奥八仙」の美味しさを支えるファクターのひとつだったんだなぁ、と試飲しながら素直に思えた、芳醇、且つ、上品な味わいの「陸奥八仙 レイメイ40 純米大吟醸」です。