【使用米】華吹雪 77%精米
【アルコール度数】15%
【使用酵母】-
【日本酒度】-25
【酸度】3
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
豊かに引き出された濃厚な甘さと新鮮な果実を想わせる瑞々しい酸味の調和が、ふくよかな味わいを爽やかに楽しませてくれる「陸奥八仙 貴醸酒」です。三段仕込みの最終段階である「留」の時に、仕込み水に代わって日本酒で仕込んだ日本酒を「貴醸酒」と呼びます。そんな「貴醸酒」に、陸奥八仙的な味付けをしたのがこちらの黒金ラベルの「貴醸酒」です。
冷やした「陸奥八仙 貴醸酒」は、メロンシャーベットを想わせる清涼感のある香りをそよそよと漂わせます。花の蜜のような甘い香りに混じって酸味の強い林檎のようなイメージの果実のニュアンスも。
密度の高い旨みの柔らかな口当たり。艶やかで濃厚な甘さをチャーミングな酸味が柔らかく引き締めた飲み口は若々しく、しっかりとした味わいがありながらも舌触りは軽快。レモンの蜂蜜漬けのような甘酸っぱい風味が緩やかに広がります。後味には柑橘計の果実の外皮のようなほろ苦みの清々しさ。余韻にはあんずのようなしっとりとしたビタースウィートな風味が繊細に漂います。
お燗(40~45℃)にすると「陸奥八仙 貴醸酒」は、ジャスミンの花のような清楚な甘い香りをふんわりと広げ、サラリとした舌触りへと変貌を遂げます。艶やかな甘さがボリュームを増し、フレッシュな酸味と適切にバランス。ヨーグルトのような風味とまろやかな飲み口を表現しながら、同時に芳醇な味わいをより引き出します。
50℃を超えると香りがトウモロコシを想わせるやや香ばしい、穀物のような香りに変化。飲み口のまろっとした雰囲気は変わらないものの、やや独特の香りを漂わせます。
昨年2017年の「そーてるぬ96」と比較して、より洗練されたイメージのある「陸奥八仙 貴醸酒」。やや軽快な旨みがマイルドにビタースウィートで酸味の効いたフレーバーを伴いつつ、豊かな表情のある味わいを引き出している印象です。温めた時の味わいもより進化した印象で、軽快感と鮮明感がさらに引き出され、飲み疲れる事なくゆるゆると癒され続けることができます。