【ヴィンテージ】 | 2018年 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | イタリア | 【地方】 | プーリア州 |
【地区】 | ターラント | 【市区町村】 | マンドゥーリア |
【品質分類・原産地呼称】 | サレント I.G.T. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | プリミティーヴォ 100% | ||
【醸造・熟成】 | 発酵:ステンレス・タンク 熟成:ステンレス・タンク | ||
【アルコール度数】 | 13% | 【色】 | ロゼ |
【種類】 | ロゼワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
イタリア・プーリア州の造り手「プロデュットーリ・ヴィーニ・マンドゥーリア」による、辛口・ミディアムボディのロゼ・ワイン「aka 2018」のご紹介です。
所有する900ヘクタールのブドウ畑のすべてが「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア D.O.C.G.」の区域に属し、その50%以上でプリミティーヴォを栽培する「プロデュットーリ・ヴィーニ・マンドゥーリア」。「プリミティーヴォ・マスター」と自称するほどにブドウ品種「プリミティーヴォ」に強いこだわりを持つ「プリミティーヴォ・ワイン」の第一人者です。
そんな「プロデュットーリ・ヴィーニ・マンドゥーリア」による、ブドウ品種「プリミティーヴォ」を100%使用して造られた、しっかりとした色付きが美しいロゼ・ワインです。
ワイン名の「aka」は、日本語の「赤」を表現しています。これは、赤い色をした珊瑚である「アカサンゴ」の「アカ」を取ったもの。イタリアでは古くから地中海の珊瑚を使った工芸が発達。海にちなむものであることから船乗りに、また、血のような赤色から妊婦の厄除けとして珍重されてきた歴史があります。現在でも美しい装飾品として地中海沿岸の国々の特産としてしばしば見かけることができます。
そんな歴史の中、乱獲によって絶滅に近い状態になり、イタリアの珊瑚商人が買い付けに日本へとやって来るようになります。白色(シロ)、桃色(モモ)、赤色(アカ)と各色が揃う中でもとりわけアカサンゴが人気が高く、そのアカサンゴの中でも土佐沖で発見された深い赤い色をした珊瑚は「トサ」と呼ばれ、高値で取引されるそうです。
そんな「aka」が注がれたグラスは、まさに赤珊瑚を溶かして液体にしたかのような鮮やかなコーラルピンクの色調を呈します。艷やかな光沢で液面を覆い、純良なアルコール分やエキス分の存在を示唆し、その健全さを伝えます。澄んだ輝きを滲ませる液体からは酸の豊富さがほのめかされ、味わい豊かでありながらも爽やかな、バランスに優れた瑞々しい飲み口を期待させてくれます。
グラスから立ち昇るのは、赤い色をした木の実的香り。ラズベリーやさくらんぼ、いちごを想わせる甘酸っぱいイメージの赤果実感に加え、スペアミントのような柔らかな清涼感、ライムを想わせる艷やかな苦みが思い浮かぶような柑橘果実感も繊細に漂います。俯瞰して嗅いだ香りには柔らかく甘やかな親しみやすい表情を感じられますが、嗅ぎ込むほどに清々しく引き締まった香りが現れ、このワインの香味の複雑さをほのめかします。
口当たりは滑らか。艷やかな舌触りの果実味が甘やかさを伴ってしっとりとした広がりを展開。さらに、きめ細かな酸味が柔らかく煌き、果実味と溶け合って瑞々しい飲み口を表現します。口の中に広がるのはスミレの花のようなフローラル・フレーバーと、ザクロを想わせる苦酸っぱみが爽やかな赤果実感。ほのかな甘やかさをチャーミングに引き締めつつ、歯切れよく、清々しく、ドライな味わいを楽しませてくれます。
飲み落とした後にもたらされるのは、林檎を想わせる艷やかで瑞々しい果実感のある後味。静かな口溶けを展開しながら後口に爽やかさを引き出し、赤紫蘇のような風味をほんのりと漂わせ「梅キャンディー」のような甘酸っぱい余韻を繊細にたなびかせます。
ブドウ品種「プリミティーヴォ」らしい温かみのある柔らかな果実味の緩やかな広がりと滑らかな酸味の煌きが瑞々しさを引き出しつつ、綺麗にバランスした香味を楽しませてくれる、イタリア、プーリア州からの辛口のロゼ・ワイン。豊かな香味に感じられるキュートな甘酸っぱさがカジュアルでありながらも、清々しいビター感による引き締めがほどよいエレガントさを引き出し、スマートな味わいが表現された逸品「aka 2018」です。この機会にぜひ、ご体験ください。