Book Road ~ 葡蔵人 ~ サンジョヴェーゼ 1503-31
◆東京・下町 ”都市型 ワイナリー
「葡蔵人」と書いて「ブックロード」と読む、日本ワイン「Book Road ~葡蔵人~」。
葡萄の「葡」、酒蔵の「蔵」、ブドウ栽培農家の方々が育てた葡萄を、ワイナリーである「ブックロード」が間を取り持ち、ワインへと昇華させつつ、多くの「人」に伝えていきたい、繋がっていきたい、という想いで名付けられというワイン「Book Road ~葡蔵人~」。「Book Road ~葡蔵人~」ワインが家にあると思うと、続きが気になって仕方がない「本(Book)」が家にあるときみたいに、帰りの「道(Road)」をうきうきして家路に付くような、魅力的な香味を持ったワイン…という勝手な解釈を思いついてしまう、心地よい語感と心躍るような香味を携えたワイン「Book Road ~葡蔵人~」です。
「ブックロード・ワイナリー」は、2020年秋の時点で4造り目となるワイナリー。古くから職人が多く「ものづくり」の町としてよく知られた御徒町から蔵前地域【カチクラ】なる通称で呼ばれる台東区でのワイン造りです。すべてのワインに国産の葡萄を100%使用した、東京・下町 “都市型” ワイナリーによる「日本ワイン」です。
【ヴィンテージ】 | NV(1503-30) | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | 日本 | 【地方】 | 甲信越地方 |
【地区】 | 長野県 | 【市区町村】 | 須坂市 |
【品質分類・原産地呼称】 | 日本ワイン | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | サンジョヴェーゼ 100% | ||
【醸造・熟成】 | ステンレスタンク | ||
【アルコール度数】 | 11% | 【色】 | ロゼ |
【種類】 | ロゼワイン | 【味わい】 | 辛口・ミディアムボディ |
東京都台東区で日本ワイン「Book Road ~葡蔵人~」を醸す東京下町ワイナリー「Book Road(ブックロード)」による、長野県須坂市で収穫されたブドウ「サンジョヴェーゼ」を100%使用して仕込まれたロゼワインのご紹介です。
ラベルにワイングラスとともに描かれているのは「ピザ」。ブックロード・ワイナリーからいただいた資料にも「ピザやエビチリと相性バツグンなロゼワインに仕上げました」とあるように、このワインと合わせてお楽しみいただくおすすめとして「ピザ」を挙げることをストレートに伝えるラベルです。
すべてのワインのラベルにお料理や食材の絵が描かれている「Book Road ~葡蔵人~」ワインですが、出来上がったワインをワイナリーの皆さんで飲みながら、合う食事を考え、提案しあいながら何を描くかを決めるんだそうです。
また、「サンジョヴェーゼ」の記述の下に「1503-31」なる暗号めいた数字が記載されています。Book Road ワイナリーでは、よく見かける西暦でのヴィンテージの表記をせず、その代替的なものとしてこの数字を用いて、それぞれのワインがいつ仕込まれたのかを表しています。「1503-31」の先頭の二桁「15」は、Book Road ワイナリーを運営する「K’s Project」が創業から15年目を迎えたことを表現。さらに、それに続く「03」は、Book Road ワイナリーが3年目の造りであることを、ハイフンの後ろの「31」は、この「サンジョヴェーゼ」ワインを仕込んだ順番が31番目であったことを示しています。
グラスに注がれた「Book Road ~葡蔵人~ サンジョヴェーゼ」は、淡い赤色を輝かせ、優しいピンクゴールドの色調を呈します。美しく澄んだ液体はその健全さと若々しさをありありと伝え、軽やかに揺れ動くその様子は完全発酵による軽快でありながらも綺麗に溶け込んだ香味をほのめかします。また、グラスの内側に炭酸の泡の細かい粒を張り付かせ、口当たりにもたらされるフレッシュさを期待させてくれます。
グラスから立ち昇るのは、ブックロード・ワインならではの爽やかな甘酸っぱさを思い浮かべるようなニュアンス。フレッシュなイチゴやラズベリーを想わせる赤く小粒な果実感や、青草のような若々しい植物感に加え、ライムのようなビターなイメージの柑橘果実感やクローブのような清涼感と甘い雰囲気を携えた苦味のあるスパイス感も漂います。ブックロードのワインらしいフレッシュ感にサンジョヴェーゼの赤果実感やスパイス感を調和させた、飲み口にもたらされるであろう複雑な香味を思い浮かべる心地よい香り立ちです。
口当たりは軽快であり滑らか。円みのある果実味は豊かなボリューム感を保ち、ほのかな甘さを錯覚させるほどに密度の高さを感じさせます。そっと寄り添うような酸味が柔らかくその果実味に爽やかさを与え、同時に飲み口に瑞々しさを表現。甘酸っぱい味わいに伴って広がるのは、フレッシュさくらんぼを想わせる甘酸っぱい果実感と紅茶のような香ばしいフレーバー。果皮からもたらされる微かな渋味成分に清々しく引き締められ、マイルドな味わいがくっきりと際立てられます。
飲み落とすとじんわりと滲む甘酸っぱみとビター感が静かに口溶け。ふんわりと赤紫蘇のような後味がゆっくりとボリュームを絞り、スミレの花のような清楚な余韻が後を引き継ぎ、そっとたなびきます。
フルーツ感とフローラル感、スパイス感をきちんと併せ持ち、的確に調和させた綺麗な香味をマイルドに楽しませてくれるブックロード・ワイナリーによる辛口の日本サンジョヴェーゼ・ロゼ。ラベルに描かれている通り、ピザともに、または、もちろん、このワイン単体でも充分に美味しくお飲みいただけます。この機会にぜひ「Book Road ~葡蔵人~ サンジョヴェーゼ 1503-31」をご体験ください。