Book Road ～葡蔵人～（ブックロード）デラウェア スパークリング 750ml

「葡蔵人」と書いて「ブックロード」と読む、日本ワイン「Book Road ～葡蔵人～」。

葡萄の「葡」、酒蔵の「蔵」、ブドウ栽培農家の方々が育てた葡萄を、ワイナリーである「ブックロード」が間を取り持ち、ワインへと昇華させつつ、多くの「人」に伝えていきたい、繋がっていきたい、という想いで名付けられというワイン「Book Road ～葡蔵人～」。「Book Road ～葡蔵人～」ワインが家にあると思うと、続きが気になって仕方がない「本（Book）」が家にあるときみたいに、帰りの「道（Road）」をうきうきして家路に付くような、魅力的な香味を持ったワイン…という勝手な解釈を思いついてしまう、心地よい語感と心躍るような香味を携えたワイン「Book Road ～葡蔵人～」です。

「ブックロード・ワイナリー」は、2019～2020年の時点で3造り目となる新しく設立されたワイナリー。古くから職人が多く「ものづくり」の町としてよく知られた御徒町から蔵前地域【カチクラ】なる通称で呼ばれる台東区でのワイン造りです。すべてのワインに国産の葡萄を100％使用した、東京・下町 “都市型” ワイナリーによる「日本ワイン」です。

東京都台東区で日本ワイン「Book Road ～葡蔵人～」を醸す東京下町ワイナリー「Book Road（ブックロード）」による、山梨県甲州市勝沼町産のデラウェアを100％使用して仕込まれたスパークリング・ワインのご紹介です。

ラベルにワイングラスとともに描かれているのは「伊勢海老」。リアルな「伊勢海老」の絵が描かれた透明なシールをボトルに貼り付けた、透明感溢れるデザインです。空気が入るなどしてガッカリ感が漂うこともしばしば…の透明シールラベルですが、この「ブックロード」に関しては、遠目にはプリントボトルなのかと思わされるほど綺麗にシールされていて、そんなところからも「Book Road」ワイナリーのワインに傾ける情熱の強さを窺い知ることができます。

すべてのワインのラベルにお料理や食材、またはワインからイメージされる絵が描かれている「Book Road ～葡蔵人～」ワインですが、出来上がったワインをワイナリーの皆さんで飲みながら、合う食事を考えつつ、想起されたイメージを提案しあいながら何を描くかを決めるんだそうです。

また、「デラウェア」の記述の下に「1503-22」なる暗号めいた数字が記載されています。ブックロード・ワイナリーでは、現在のところヴィンテージの標記はしないそうですが、ヴィンテージだとしても「1503～1522年」では室町時代になってしまいます。今の時点ではこの数字については「ヒ・ミ・ツ」とのことです。

このワインのボトルに封をするのはシルバーの王冠。無駄な装飾のないシンプルさがスタイリッシュで、ボトルの中のピュアなデラアウェア感を想起させます。栓抜きで簡単に開栓できますがガス圧はスパークリングワインらしく高めなので、しっかり冷やした後、振ったり揺すったりすることなく、慎重に作業にあたっていただくことをおすすめします。

この「Book Road ～葡蔵人～ デラウェア スパークリング」は、澱がやや多めに含まれています。静置しておけばその澱はボトルの底に沈みますが、開栓する際に立ち昇る泡によってほんのりと舞い上げられ、わずかに攪拌されます。にごり成分は雑味になるようなものではなく、味わいに厚みが加わってより香味が鮮やかに感じられる印象ですので、あまり気になさらず、クリアなものも、マディなものも、その時の状態に合わせてお楽しみください。

そんな「Book Road ～葡蔵人～ デラウェア スパークリング」は、グラスに注がれると、きめ細かな炭酸の泡の粒をイエローゴールドに色付いた液体の中で、細い筋をつくるように繊細に立ち昇らせます。艶やかな光沢を有した液面にきめ細かな泡が白い粒となって溜まり、すぐに弾けて消え、残糖分がないことを示唆します。明るい輝きに溢れる眺めに、健全さとともに豊富な酸、純良なアルコール分、豊かなエキス分が溶け込んでいることを容易く推測することができます。

グラスから優しく立ち昇るのは、ワイン「Book Road」らしい、酸味の強いリンゴや西洋すももを想わせる酸っぱみのある果実のニュアンス。さらに、レモングラスのような柑橘果実感を伴ったハーブ感も漂います。ドライな印象を受ける、豊かながらも爽やかな香り立ちは、芳醇な果実感の中に炭酸が溶け込んだすっきり、きりりとした口当たりを期待させてくれます。

強めの炭酸が溶け込んだ口当たりは爽快。豊かな果実味は滑らかさを感じさせながらもイキイキとした酸味の煌きが調和。瑞々しい飲み口を表現してくれます。口の中に広がるのは、レモンのような酸っぱ苦い柑橘果実のフレーバー。清涼感を携えた果実感がピチピチとした中に瑞々しい味わいを楽しませてくれます。

飲み落とすと、清々しいビター感によるキレ味。すっきりと洗い流された後口に爽やかなペパーミントのような清涼感と青林檎を想わせるフレッシュな余韻が駆け抜けていきます。

ブドウ品種「デラウェア」による香り高さと新鮮味溢れる味わいが心地よい、チャーミングな酸味と軽快なビター感が調和したドライな飲み口。瓶内二次発酵によるきめ細かな炭酸は、柔らかく解けながらも爽快感を存分に楽しませてくれます。

ラベルに描かれた「伊勢海老」の塩茹でや姿焼きに塩をふって、お刺身やカルパッチョにも、ぷりっぷりの食感と甘みをこの「Book Road デラウェア スパークリング」が引き立てること請け合い。また、ラベルの「伊勢海老」に捉われることなく、このワイン単体でもすいすいと心地よくお飲みいただけます。乾杯シーンのワインとしても、リラックスタイムの癒しの一杯にも好適です。この機会にぜひ「Book Road ～葡蔵人～ デラウェア スパークリング」をご体験ください。