【ヴィンテージ】 | 2016 | 【容量】 | 750ml |
【原産国】 | フランス | 【地方】 | ルーション |
【地区】 | - | 【村】 | - |
【品質分類・原産地呼称】 | コート・カタラン I.G.P. | ||
【格付け】 | - | ||
【使用ブドウ品種】 | シャルドネ 95%、ソーヴィニヨン・ブラン 5% | ||
【醸造・熟成】 | 発酵:約30% – フレンチオーク新樽 熟成:3ヶ月(シュール・リ) | ||
【アルコール度数】 | 13% | 【色】 | 白 |
【種類】 | 白ワイン | 【味わい】 | 辛口 |
南フランス・ルーション地方からのコート・カタラン I.G.P.の白ワイン「ドメーヌ・ラファージュ カディレッタ 2016」のご紹介です。地中海に面した温暖な気候の粘土石灰質土壌の畑からのシャルドネを主体に、ソーヴィニヨン・ブランをわずかに加えた香り高く清々しい辛口の白ワイン。
仕込みの際、一部を新樽で発酵させ、そのまま3ヶ月間澱とともに熟成(シュール・リ)。ごく微量の酸化や木材の吸着作用による柔らかさや綺麗さ、シュール・リが引き出した複雑さや豊かさをワインに表現。芳醇、且つ、バランスに優れた香味をお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「カディレッタ 2016」は、いまだうっすらと緑色を残したやや濃いめのイエローゴールドの色調を呈します。差し込んだ照明を跳ね返し、眩いほどの輝きを放ち、液面を光沢で覆い、その中に虹色の細い筋を走らせます。アルコール分の純良さ、エキス分の豊かさ、酸味の豊富さをありありと伝える、美しい外観です。
グラスから立ち昇る香りには、青林檎を想わせる爽やかな果実感と、オーク樽からのバニラのような柔らかなニュアンス。また、レモングラスのような清々しいハーブ感や石灰土壌からのミネラル的チョークの粉が香りに優しく締まりをもたらします。若々しさが優勢な張りのある中にもごく微かに熟成感がほのめかされ、まとまりを見せ始めている印象の香り立ち。芳醇な果実味とその飲み口の引き締まり、そしてその鮮明感が容易く想像できる、フレッシュさとリッチさを溶け合わせた芳香です。
まろやかな中に煌くような酸味がフレッシュに沸き立つ、張りのある口当たり。きりりと引き締まっていながらも、果実味の豊かさが凝縮感へと昇華。ほんのり甘さを漂わせつつ、力強い飲み口を表現。シュール・リによる清々しいビター感とミネラルによるしなやかさが味わいを鮮明に際立たせつつ、口の中にグレープフルーツを想わせる柑橘果実感と杏のようなしっとり甘やかな果実感をミックスさせた雰囲気を覚える心地よいフレーバーを広げます。
飲み落とすと、ブドウの皮そのままなイメージの渋味がぎゅっと押し寄せ、シャープなキレ味のようなアルコール感の清々しい閃きとともに後口を綺麗に洗い流します。戻り香としてたなびくのはジャスミンのような優しく甘いフラワリー。じんわりと漂う消え残るアルコールの熱気とともに心地よいフィニッシュをもたらします。
現行ヴィンテージは2017年のもので、シャルドネ100%使用と仕様が変更になっています。ソーヴィニヨン・ブランが少しブレンドされたことで引き出された歯切れのよさと清涼感をお楽しみいただける上に、発酵・熟成に使用された新樽のニュアンスがほどよく解れてきた、やっと飲み頃を迎えた印象のバック・ヴィンテージである2016年産の「ドメーヌ・ラファージュ カディレッタ」です。この機会にぜひ、ご体験ください。