【使用米】備前雄町 50%精米
【アルコール度数】16度以上17度未満
【使用酵母】熊本系自家培養酵母
【日本酒度】+5.0
【酸度】1.5
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
愛媛県「石鎚」の石鎚酒造から特別限定の純米吟醸酒が到着しました。日本酒「石鎚」のワンランク上の商品となる「純米吟醸 純米吟醸無濾過中汲み 備前雄町 槽搾り」と同じもろみを使い、袋に詰めて吊るし、圧力をかけずに自然に滴り落ちる雫をガラス製の18リットル入りの瓶(斗瓶)に取り、貯蔵・熟成したというもの。通常の「槽搾り」商品とは異なった、火入れのタイミング、貯蔵温度、リリースのタイミングによる香味の違いをありありと感じられる、年一度だけ、限られた特約店にのみ数量限定でオファーのある商品です。
冷酒~常温だと、洋梨を想わせる滑らかな甘い香りとクリームのようなしっとりとしたニュアンス。熟成によって柔らかさを獲得した旨みが大きく膨らむ力強い口当たり。さらに、旨みに寄り添う角の取れた酸の、じわじわと押し寄せてくるかのような穏やか、且つ、張りのある舌触り。しずく酒ならではの雑味のない、鮮やかさを際立たせた飲み口。ほのかな甘さがギュッと引き締められた、瑞々しく、逞しい味わいを楽しませてくれます。余韻には柔らかなビター感が長く漂います。
40℃くらいに温めると、香りにはバニラのような清楚な甘いニュアンスが現れ、口当たりにふわっと軽やかに旨みが膨らみます。やや遅れて酸がぎゅ~んと伸びやかに広がり、パワフルな飲み口をお楽しみいただけます。後味には清々しいビター感。キュッと引き締めて、すっきりと、爽やかにキレを表現。
45℃~50℃くらいに温まると、香りには薔薇の花のような芳しさ。旨みが大きなボリュームを獲得し、張りのある、イキイキとした酸と高い位置でバランス。しっかりとしていながらも、軽快に感じられるくらいのスムーズな飲み口を表現。豊かな甘旨みをキュッとチャーミングに引き締めた甘旨キレな上燗をお楽しみいただけます。
50℃を超えてくると、アーモンドとビターチョコレートのような甘香ばしい香りが漂います。酸は僅かに穏やかに、甘旨みを引き立てるように優しい引き締め。柔らかくしっとりとした味わいを表現しながら、後味にカラメルのようなビタースウィートな風味を漂わせ、やや短めに余韻をたなびかせます。