【使用米:麹】華吹雪 55%精米
【使用米:掛】まっしぐら 65%精米
【アルコール度数】16度
【使用酵母】まほろば吟
【日本酒度】±0
【酸度】1.2
【おすすめの召し上がり方】冷やして~常温~お燗
【冷蔵の有無】冷暗所での保存
【開封後賞味期限】開封後はなるべく早めにお召し上がり下さい。
青森県で日本酒「陸奥八仙」「陸奥男山」を醸す八戸酒造による季節・数量限定のお酒のご紹介です。昨期までは秋の風物詩的なお酒である「ひやおろし」と銘打たれていたこちらの商品。今期よりその規格は変わる事ないものの、「ひやおろし」の記述はなくなり、ほどよい熟成を経たお酒とという趣の商品としてリリース。変わらぬ美味しさに出会える「緑ラベル」です。
麹米に55%精米の華吹雪、掛米に65%精米のまっしぐらを使用した特別純米酒。日本酒「陸奥八仙」ならではの華やかな香りはやや控えめながらも、若々しい果実のニュアンスが豊かに広がり、滑らかな舌触りの旨みと柔らかな酸が調和したまろやかな味わいを存分にお楽しみいただけます。
グラスに注がれた「緑ラベル 特別純米」は、うっすらとイエローを溶け込ませたシルバーの色調を呈します。クリスタルのように澄んだ輝きを発し、液面に浮かんだ艶やかな光沢に虹色を帯びた筋を細く走らせ、純良なアルコール分と豊かなエキス分が健全にボトルの中で洗練された印象を受けます。また、ごくわずかにグラスの内側に炭酸の小さな粒を張り付かせ、フレッシュな口当たりを想像させてくれます。
グラスから立ち昇る香りには「陸奥八仙」ならではの、ペパーミントを想わせる清々しいハーブ感とメロンのような爽やかで甘い果実感。熟成感はまったくなく、若々しさを溢れさせる、綺麗に澄んだイメージの瑞々しい香り立ちです。
新鮮な果実を齧ったかのような、果実感から滲むような甘さと弾けるような酸味が調和した若々しさいっぱいの口当たり。芳醇な旨みがスマートに、清々しい苦みに引き締められつつ、歯切れのよい飲み口を表現。口の中に広がるのは、和梨のような瑞々しい果実フレーバー。柑橘系の果実のようなビター感に際立てられながら、鮮明感のある味わいを楽しませてくれます。
飲み落とした後にじんわりと漂うのは、バレンシアオレンジを想わせる柑橘果実のビター感。柔らかなキレをもたらされた後口にしっとりとバニラのような甘やかな余韻が優しくたなびきます。
40℃前後に温めると、ジャスミンのような優しい甘い香りを漂わせます。口当たりから柔らかな酸が心地よく引き締め、ふんわりと広がる甘さと溶け合ってまろやかで爽やかな味わいを楽しませてくれます。大きなボリュームを獲得した旨みが滑らかに、バランスを整えてしっかりとした飲み口へと昇華。優美な印象のまま、しっかりとした飲み応えを楽しませてくれます。飲み落とした後には酸がじんわり。優しく解けていくような、しなやかな、ハーブのような風味を伴った余韻が漂います。
火入れによって引き出された滑らかさとキレが、熟成によって日本酒「陸奥八仙」らしいボリューム感と融合。流麗でありながらもくっきりと鮮やかさを感じさせ、優れたバランスの香味を楽しませてくれる、夏の終わりの熟成酒「陸奥八仙 緑ラベル 特別純米」です。この機会にぜひ、ご体験ください。